Q042:植栽してもらった、まさきの生垣が元気がありません

投稿日:2007/10/19(Fri)

Q:42   今年梅雨入り少し前位に植栽してもたった、まさきの生垣が元気がありません、、、
 植栽直後は葉が少しは落ちるのは仕方無いことなのかと思っていましたが、35本のうちの2本は丸坊主状態で、残りは半分くらい葉は緑ではないのです、、黄緑の様な、、、毎日黄色くなった葉が落ちている状態です。
 常緑の生垣なのに、、と困っています。
 植えた年はこう言うものなのでしょうか??

A:どうしてこういう質問がそれを植えた植木屋さんに向けられないでこっちへ来るのか、それが大きな問題のような気もしますね。ともあれ推測の範囲ですがお答えしておきます。

35本のうち2本が活着しないのはまず許容範囲と言えるでしょう。生き物ですから仕方ありません。枯れ補償があるなら交換してもらってください。
植木はあなたのお宅に来るために根を切られて掘り上げられます。ひとつの葉には一本の根が対応していますから、切られた根の分の葉も痛みます。根からの水分や養分の供給が止まればその葉は生命維持できなくなってしおれたり枯れて落ちたりします。良くしたもので落ちた葉の付け根には必ず次の葉となるべく芽が残っています。落ちた葉に替わってその芽が伸びて葉となりますし、枯れたと思っていても時期によっては翌年の春に萌芽したりします。

どこかから木を掘ってきてこちらに植える場合は多かれ少なかれこういう事態は起こるものです。根を切られたことに木がうまく対応して次の芽を作り維持できなくなった枝葉を落とすのは自然のなりゆきです。しばらく様子を見てやってください。

とはいえ、梅雨前に植えて未だにこういう現象が続いているというのはちょっと問題かなあ、、、もう落ち着いても良い頃なんですが。枯れた2本というのは植えてからたぶん2~3ヶ月以内に枯れたんだと思います。生き付くか枯れ死ぬかは比較的早い時期に決まるものです。生きると定められた個体がその後十分に生きられないのは、何かそれを阻害する要因が有るような気がしてなりません。

深植えにされていないか、土壌は汚染されていなかったか、植え付けの際には十分に水極めされたか、木が揺れないよう(揺れると根付かない)強固な支柱が成されているか、植え付けるときに過度の元肥を与えていないか、その後の水やりは十分だったか、除草剤などの影響は受けていないか、病害虫からは守られているか、西日がまともに当たったりしないか、などチェックしてみてください。

Q041:植えて11年たったレットロビンが数年前から勢いがなくなってきました。

投稿日:2007/07/17(Tue)

Q:41    植えて11年たったレッドロビンが数年前から勢いがなくなってきました。古い葉が新しいものと入れ替わった後,全体に葉に勢いがなくなってきます。主な症状は次のとおりです。
  1 葉(含む若葉)の先端部分から赤茶色に変色し枯れる
 2 葉の表裏に茶色の斑点がある
 3 虫喰いされたような葉がたくさんある(葉が半分の大きさに喰いちぎられたものや葉のいろんな箇所が欠けている)
  4 樹高は全体的に180センチくらいであるが,部分的に1メートルくらいのところもありそこは高くならない
 5 肥料は葉が生え変わる5月ころ油粕のみである
 6 消毒は一切していない
 7 生垣用として25本植栽してある

 対処法等に  ついてよろしくお願いいたします。

A:従業員の服部です。
日頃、現場でよく聞かれる話なので私が回答させていただきます。
ご質問の内容から察すると「ごま色斑点病」と思われます。1度なってしまうと、なかなか直らないしつこい病気です。
症状が出ている葉、落葉した葉に病原体の胞子がいて雨、風などで胞子が飛散し感染が拡大していきます。
対処法としては、感染している葉(落ち葉も含む)の除去を行い殺菌剤(ベンレート、ダコニール、トップジンMなど)を10日に1回程度散布します。
ただし、殺菌剤を散布したからといって今でている斑点が消えるわけではありません。次出る新芽への拡散を防ぐ殺菌効果を期待するだけです。
現状の感染度合いがどの程度か分かりませんが、雨、風で胞子がまた飛んできてしまうので完全な治癒は非常に難しいです。
また、葉が虫に食べられているとの事ですが、葉の端から食べているようでしたら毛虫系(イラガ、マイマイガ等)が考えられます。
実物が見つけらなくても食毒作用型の薬剤なら葉に残留した薬液を虫がかじれば効果はあります。
代表的なのはカルホス乳剤です。
最後に樹勢についてですが、現在は5月に油粕を施肥しているとのことですが、2月頃に施肥を行った方が出てくる新芽に対して効果はあります。

Q040:ハナミズキが梅雨に突然、葉に茶色や黒色の斑点が広がり、紅葉前に落葉

投稿日:2007/06/21(Thu)

Q:40    ポット苗を地植えして14年になるハナミズキについて、教えてください。
 去年の梅雨に突然、葉に茶色や黒色の斑点が広がり、紅葉をまたずに落葉してしまいました。足元にあるバラが黒点病を患っていたので、その菌がうつったと思い、今年はバラの殺菌をがんばりました。そのためバラはそこそこ元気なのですが、今年もハナミズキは雨が降るごとに、葉に斑点があらわれ、今は、全体に広まっています。木が大きいだけに、どうしたらよいのか途方にくれています。
ネットでもいろいろ調べたら、輪紋葉枯病とか斑点病とかだと、抜いて焼却処分にするしかない。というページもあり、辛いです。なんとか、助けられないでしょうか。

A:私の推測でしかありませんが、これは「炭疽病」(たんそ病)なのではないかと思います。炭疽病ならば1~2月の石灰硫黄合剤と発病前のベンレートなどの殺菌剤である程度は防げるはずです。
「炭疽病」で検索してみて症状などを確認してみてください。

Q039:エゴの木の根っこに虫が食った後があります。

投稿日:2007/04/28(Sat)

Q:39    エゴの木(株立ち)の根っこに虫が食った後が有ります。
 何度か取り除いたのですが、少し経つと又木くずの様な物が溜まっています。殺虫剤や竹酢等をやりました。虫は何と言う虫で処置方法をお教え下さい。

A:虫はカミキリムシの幼虫だと思います。

対処法についてはリンク集に住化タケダさんのリンクがありますのでそれを参考にしてください。園芸用キンチョールEというスプレーが手軽で良いでしょう。穴は1箇所ではない可能性もありますので上の方も良く観察してください。スプレーした後は必ずパテなどで穴を塞いでください。ガスを穴の中に充満させるイメージです。

Q038:山茶花の枝に白い物が着いてしまい、花も蕾だけで茶色くなってきた

投稿日:2006/12/09(Sat)

Q:38-1    先月は花が咲いていたのですが、今月に入り山茶花の枝に白い物が着いてしまい、花も蕾だけで茶色くなってきてしまいました。
  病気なのでしょうか?どのようにしたら良いのか教えてください。

A:カイガラムシのようですね。樹液を吸われて木が弱ったのでしょう。
いらなくなったブラシなどでこそぎ落とすのがもっとも安全で確実な対処方法ですが、範囲が広くてとても手に負えなければ冬期なら「石灰硫黄合剤」、春夏なら「カルホス乳剤」が良いと思います。

カイガラムシについては詳しいサイトがありますので、そちらを参照してください。
http://www.afftis.or.jp/kaigara/index.htm

寒肥を十分に与えて樹勢の回復を図りましょう。また、サザンカなどの類は根詰まりしやすいので、施肥の際には根のまわりの土を少しほぐしながら肥料を鋤込むと良いでしょう。

蕾が開かずに枯れてしまうのはカイガラムシのせいだけでなく、根の状態が悪かったり(根詰まり、根腐れ、深植えなど)、水不足、栄養不足も考えられたりします。

 

Q:38-2   早速、石灰硫黄合剤を散布しました。
2~3週間効果があると書いてあったので、様子を見ます。

カイガラムシのサイトを見てみました。
コナカイガラムシのようです。葉に斑点のような物や蟻も出てたので正しく警告があったんですね。

 肥料を与えるのは、花が落ちて暖かくなってからの方が良いのでしょうか?

A:そうですね、コナカイガラムシのようでしたね。お調べになって、偉い!

施肥は有機質の物を2月頃与えると良いと思います。木が活動し始める時期と肥料が効いてくるタイミングが合うからです。油粕、鶏糞、牛糞などが一般的です。これらを配合した物が良いでしょう。近年ウチでよく使っているのはこの他にグアノ(水鳥の糞)、カニガラなどです。グアノはリン酸分が豊富で、カニガラは肥料というより耐病性に優れているようです。

Q037:松の3割ほどの葉が黄色くなっていて葉の先端だけ茶色くなっています。

投稿日:2006/11/22(Wed)

Q:37    マツの春の芽摘みの時期には古葉が少し黄緑っぽい感じがして色が悪かったのですが今は七割方良い色になっています。
ところが三割ほど葉が黄色くなっていて葉の先端だけ茶色くなっています。(三割は面積的にですが発生個所はまばらです。)
葉サビ病かなと思っていますがハダニの影響などもあるのでしょうか?ご意見をお聞かせ下さい。

A:マツの「葉枯病」ではないかと推測します。サビ病と似ていますが「3割ほどが黄色っぽい」ということなのでそう判断しました。
違うようでしたらまた投稿してください。その時は画像掲示板で写真付きでいただけたらなお分かりやすいと思います。

 

Q036:五葉松の幹から樹液のようなものが出ていて、下の方から枯れていっています

投稿日:2006/11/09(Thu)

Q:36-1    初めまして、突然ですが五葉松についての質問です。
 土植えの五葉松があるのですが、幹から樹液のようなものが出ていて、下の方から枯れていっています。
これは木の何かの病気なのでしょうか?元のようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
 原因、手入れの仕方等教えていただけたらと思います。

A:樹液のようなものは「松ヤニ」でしょうか?松ヤニが出ているとすれば幹に穴を空けられたかかじられたかですから病気ではなくカミキリムシなどによる被害だと思います。

樹勢が強ければ松ヤニによって幼虫の侵入、成長を阻止出来ますが、樹勢が弱って松ヤニがあまり出なくなると虫に冒されてしまう場合もあります。

松ヤニが出ている部分に穴が空いていれば針でほじくって幼虫を退治、さらに注射器で薬剤を注入しパテで蓋をしておく。
活力剤の投与、施肥などで樹勢の回復を図る。
などをお試しください。

また、1~2月に石灰硫黄合剤、4~6月に2~3回スミパインの散布などでマツノザイセンチュウ対策も併行したら良いと思います。

 

Q:36-2    早々のお返事ありがとうございます。
 樹液のようなものは乾くと白くなっています。
 穴などは無いようですが、樹液が出るのが下から段々上の方へあがってきているように思います。
 下の枝は枯れてしまっている状態です。
 一度、教えていただいたように試してみたいと思います。
せっかく育ててきた松ですから、もう一度元気になって欲しいものです。
ありがとうございました。

A:もしかしたら白いものはカイガラムシかもしれませんので、今の時期ならカルホス乳剤を散布した方が良いかもしれません。前述の石灰硫黄合剤の冬期散布はカイガラムシにも有効ですのでお薦めです。

肥料はチッソ分だけでなく燐酸、カリ分も配合された有機質のものをお使いください。枝枯れの原因は根にもあったりするので根周辺の土の臭い(白絹病などの疑い)や、根鉢が深植えになっていないかなどもチェックしてみてください。

この冬が勝負ですね。元気になると良いですね。

Q035:枝と幹に、アメリカンチェリー色の球形の「ブツブツ」が沢山付いている

投稿日:2006/05/21(Sun)

Q:35   庭に“枝垂れ梅”の木があります。花が終わり、新緑となりまして、枝の剪定にかかりました。
すると、枝と幹にアメリカンチェリーのような色をした、球形の「ブツブツ」したものが付いていました。
 直径3ミリ程度のものが沢山付いています。
 恐れ入りますが、これが何で、どうすればよいのか、ご教授してください。

A:
カイガラムシの仲間「ルビーロウカイガラムシ」だと思います。
古い歯ブラシなどでこそぎ取るのが一番ですが、手間を掛けるのがお嫌ならカルホス乳剤や園芸用スプレー(カイガラムシ用)で退治してください。
薬剤がかかってもぽろっと取れるわけではありませんので、やはり見栄えは悪いです。どっちみちこそぎ落とさねばならないので薬剤を使わなくても同じ事かもしれません。

冬場でしたら「石灰硫黄合剤」が有効ですが今の時期は使えません。

Q034:ケヤキから茶色で5ミリ位の大きさの虫のフンがいっぱい落ちてくる

投稿日:2005/10/10(Mon)

Q:34-1   マンション駐車場のケヤキの事で教えて欲しい事があります。茶色で5ミリ位の大きさの虫のフンがいっぱい落ちてきます。
 落ち葉には所々虫食いの跡が見られます。
 葉の食べ方からニレハムシのフンかと思いましたが、良く見ると、幹や枝にイラガの繭が多数見られます。
 何の虫のフンか予想できましたら教えてください。
 鳥の糞も良く落とされるのですが、鳥はイラガの幼虫も食べるのでしょうか?それも教えていただけたら有りがたいです。

A:ニレハムシの糞にしては大きいのでたぶんイラガの食害だと思います。今年は例年より多いように感じられます。カキやサンゴジュなどに多く見られますが先日はレッドロビンに付いていました。触れるととても痛く、後々までかゆくて掻くと痛くて、、、チャドクガの次に嫌な虫です!

鳥は若鳥の頃一度は食べてみると思いますが、こりゃあダメだと学習してその後は二度と口にしないでしょう。チャドクガと同じです。
薬剤を使わない防除法としてはマユのうちに潰しておくことでしょう。

 

Q:34-2  
実は、このケヤキは色々問題を抱えています。3~7月は毎年アブラムシが異常発生し甘露で車のフロントガラスが曇って前も見えない位になると言う苦情が多く出されています。(この甘露は今年までケヤキの出す樹液だと長く信じられ、イラガのフンもケヤキの実だと勘違いされていました。)

そういう事情で先月まではケヤキ伐採まで話が進んでいました。
それが、色々調べてみるとほとんどが虫からくる被害だと判ったのですが、問題は当方のマンションの方針が農水産省の発令を受けて薬剤散布を2001年から禁止している事です。

 散布で無い方法としてアブラムシ発生直前にオルトランカプセルの使用と、この冬の剪定(こちらのケヤキ剪定写真を参考に来年、初めて行う予定です)それと剪定後の石灰硫黄合剤の散布を考えているのですが、普通に散布が出来ないのでケヤキの幹の部分だけ袋状にビニールで覆い外に薬剤が漏れない様にしてその部分にだけ薬散すればどうだろうと考えています。
その方法でアブラムシの駆除は出来るでしょうか?

ケヤキは全部で16本あります。高さは、まちまちですが大きいのはマンションの5階部分までとどいています。

それと、オルトランカプセルの効果と実施時期はどうして決めたら良いのか教えていただけないでしょうか?

A:幹をビニールで覆って云々というのはよくわかりませんが手間が掛かる割に効果がないと思います。木の大きさから言ってやはり動噴での葉面散布が良いと思いますが、薬剤散布を禁止しているとのことですね。

この掲示板でも何度かお話ししていますが、薬剤ではなく口に入れても安全な素材を使って害虫退治する試みが最近進んでいます。弊社で使っているのはセルコートアグリという商品ですが(リンク集内カラーケミカルの中にあります)、これはいわゆるオブラートで被膜を作り虫を窒息死させる方法です。この他にもでんぷんで被膜をつくるスプレーなどが住化タケダ園芸(これもリンク集にあります)他から出ています。
ディプテレックスやカルホスなどの薬剤とは違い、散布直後に虫がボタボタ落ちてくるなんていう派手さはありませんが、繰り返し根気よく使用することで少しずつ効果が出てきている実感はあります。

安全な素材だとしても散布は出来ないというのなら、いわゆる忌避剤を塗るとかナフタリンをぶら下げるとか(これも結構効果があるそうで見直されています)。アブラムシならアルミホイル片をぶら下げるだけでも付きにくくなります(反射光を嫌うため)。

オルトランカプセルについてですが、、、、
賛成できませんね。幹にドリルで穴を空けてカプセルを打ち込むなんて、、、、とても木のことを考えているとは思えません!  虫さえいなくなれば木が枯れてもいいんでしょうか?木を害虫から守るために薬剤を作っている会社がどうして木を枯らす製品も作っているのか解せません。

なぜ木に穴を空けると枯れるのか今更説明するまでもありませんが、木を傷つけることは「腐朽菌」を呼び込むこと。そして道管や師管を切断することは水や養分の流通を遮断することであるからです。
幹周りに10センチ間隔でドリルで穴を空けカプセルを打ち込むなんて想像しただけでぞっとします。ストローに針で穴を空けて、それで水を吸ってご覧なさい、吸えますか?

虫の害で木が枯れるのか、人間の身勝手な「治療」で木が苦しんでいるのかよく考えるべきです。大きなまちがいをする前に住民の方々とよくお話になってカプセルの使用は思いとどまるべきと私は考えます。

散布は虫が活動を始めたらですから3月くらいでしょうか?1回だけでは効果は薄いと思います。それからセルコートアグリを使うなら家庭用の洗剤を混ぜるとより効果的です。詳しくは製品のHPをご覧ください。

アブラムシは成虫の状態で越冬したり、卵で越冬するものもいます。石灰硫黄合剤はどちらにも効果がありますが使用時期的には1月~2月が良いと思います。
たぶんアルカリ性がきついので葉を痛めるから休眠期に散布するのだと思いますが、幹だけに塗るなら40倍程度なら今の時期でも大丈夫かなぁ、、、。ちょっと自信がないので今すぐに塗るなら一部分で試してみてから全体をやった方が良いと思います。

洗剤を薄めた水をかけるだけでも界面活性剤の作用で被膜を作りアブラムシを窒息させるには足るようですから、まずはその辺の方法から試してみてはいかがでしょう。牛乳でも良いらしいですが後が臭くていけません。

Q033:どんぐりの大木の根元から幹にかけて赤黒い小さな蟻に占領されているのを発見

投稿日:2005/10/07(Fri)

Q:33   どんぐりの大木が根元から幹にかけて赤黒い小さな蟻に占拠されているのを発見しました。幹の直径は50㌢ほどもあり、高さも10mほどあります。

 丁度1.5m位の所までの樹皮の下に蟻が上り詰めているのも発見しました。樹皮を叩くとボコンボコンと音がしたためめくると無数の蟻が出てきました。

 木は元気そうに見えますが、一枝枯れております。ご相談ですが寺の消火栓の水圧で蟻の巣等を吹き飛ばして(蟻の巣食っている全てを吹き飛ばし)て蟻の侵食をとめて元の元気な姿にしてあげたいです。

 何か良い方法はないでしょうか?
(1)素人考えでは木の蟻を駆除してセメントを樹皮の代わりに塗る。
(2)木の周りに栄養となる肥料を与えてる。
(3)日照を確保してあげる

 その程度が正しいのか、ご指導を頂けるとありがたいです。

A:蟻が木に穴を空けたのではなく、他の虫(シンクイムシとかダンゴムシなど)が空けた穴を利用しているのだと思いますが、気にはなると思います。
ただ、除去した後”セメントを樹皮の代わりに塗る”のはいただけません。モルタルと幹との間には必ず隙間が出来ます。その隙間で害虫が越冬したり、水分が停滞して腐れを起こしたりします。
昔は「樹木医の治療」と称してこんな事をやっていましたが、現在ではそういう考え方はありません。ウレタン充填やら癒合材塗布やら、手を出したがる医者(?)はあまたおりますが、私が思うには何もしないのが一番良いと思います。
何かを塗ったからといって木の寿命が延びるものではありませんし、塗らないからといって早く枯れるわけでもありません。自然の摂理のままに木は生きていきます。樹勢があればカルスを発達させるでしょうし、運命が彼を見放せば枯れるかもしれません。

肥料は木が食欲旺盛な健康体に見えるならやってください。病人のように具合が悪そうならステーキを目の前にちらつかせるのは辞めて「活力剤」程度にしてやった方がよいでしょう。

日照確保は良いですが、そのために強剪定するのは良くありません。状態を見て適度に。