Q038:山茶花の枝に白い物が着いてしまい、花も蕾だけで茶色くなってきた

投稿日:2006/12/09(Sat)

Q:38-1    先月は花が咲いていたのですが、今月に入り山茶花の枝に白い物が着いてしまい、花も蕾だけで茶色くなってきてしまいました。
  病気なのでしょうか?どのようにしたら良いのか教えてください。

A:カイガラムシのようですね。樹液を吸われて木が弱ったのでしょう。
いらなくなったブラシなどでこそぎ落とすのがもっとも安全で確実な対処方法ですが、範囲が広くてとても手に負えなければ冬期なら「石灰硫黄合剤」、春夏なら「カルホス乳剤」が良いと思います。

カイガラムシについては詳しいサイトがありますので、そちらを参照してください。
http://www.afftis.or.jp/kaigara/index.htm

寒肥を十分に与えて樹勢の回復を図りましょう。また、サザンカなどの類は根詰まりしやすいので、施肥の際には根のまわりの土を少しほぐしながら肥料を鋤込むと良いでしょう。

蕾が開かずに枯れてしまうのはカイガラムシのせいだけでなく、根の状態が悪かったり(根詰まり、根腐れ、深植えなど)、水不足、栄養不足も考えられたりします。

 

Q:38-2   早速、石灰硫黄合剤を散布しました。
2~3週間効果があると書いてあったので、様子を見ます。

カイガラムシのサイトを見てみました。
コナカイガラムシのようです。葉に斑点のような物や蟻も出てたので正しく警告があったんですね。

 肥料を与えるのは、花が落ちて暖かくなってからの方が良いのでしょうか?

A:そうですね、コナカイガラムシのようでしたね。お調べになって、偉い!

施肥は有機質の物を2月頃与えると良いと思います。木が活動し始める時期と肥料が効いてくるタイミングが合うからです。油粕、鶏糞、牛糞などが一般的です。これらを配合した物が良いでしょう。近年ウチでよく使っているのはこの他にグアノ(水鳥の糞)、カニガラなどです。グアノはリン酸分が豊富で、カニガラは肥料というより耐病性に優れているようです。