Q020:庭にマダニ、犬を飼っているので強い薬は避けたい

Q:庭にマダニが多くて困っています。
 犬を飼っているので強い薬は避けたいところなのですが、 冬を除いて、長い期間、人までマダニの被害に合います。
バラの周囲が特に多いように思いますが、それ以外のところでも発生しています。

また、庭でハーブを育てようと思っているのですが、このような状態でも大丈夫でしょうか? 

A: マダニは確かに庭に生息していますが、えさはあくまでも哺乳動物の「血」ですから、植物に付いているわけではありません。
ですからバラやハーブと関連性があるとは思えないのです。ただ、芝や雑草の中に潜んでいて動物を待ち受けてるわけですから、
根本的にそういう隠れ場所を排除することは必要でしょう。雑草や芝を伸ばしっぱなしにしないということが、まず基本だと思うのです。
ウチのページ内で紹介している「マサド舗装」はある意味有効な手段となるかもしれません。
土の透水性を妨げずに雑草の発生を抑えることができるからです。

Q021:ハナミズキの周りには排水溝など点検溝が4つあり、水はけが悪く苔も生えている

投稿日:2005/10/20(Thu)

Q:21   新築建売(工場跡地)に住み9ヶ月になりますが、玄関前にレンガに囲まれた一畳ほどのスペースにポストとハナミズキが植えてある状態で購入しました。その時は気が付かなかったのですが、ハナミズキの周りには排水溝など点検溝が4つあり、水はけが悪いために大雨の後はしばらく水が引かず、苔も生えており何も植栽できない状態です。
 土を掘り返すと石や管のくずなどがいくらでも出てきます。ハナミズキも病気がちで何度か対処しています。そのようなスペースを何とかよくすることは出来ないでしょうか? 

A:レンガを積み増しし、植栽マスのレベルを上げたらいかがでしょうか?
当然点検口もかさ上げしなければなりませんが。
排水溝とあるのは排水口の誤りですよね?溝だとしたらその周囲もレンガなどで縁を上げなくてはなりません。

植栽マスのレベルを上げたらハナミズキも一度掘り上げてそのレベルに合わせます。(深植えはダメですよ)。
排水が悪いのであればパーライトなどの土壌改良材を混入して良土を客土してください。

植え替えした後はしっかりした支柱を掛けてください。

以上のことがうまくいかないようでしたら、大きなプランター(円形が良いかも。深さも十分あるもの)を購入してそれに植え替えた方がよいでしょう。この方法なら排水口やレンガのかさ上げは必要ありません。大きいプランターなら10年くらいは順調に育つはずです。その後は、、、、新規植え替えが必要になるかもしれませんし、プランターも劣化することでしょう。

Q021:ヤマボウシの葉先が黒く萎れ、最後にはパサパサになる

Q:ヤマボウシの葉先が黒くなり、しおれて、最後にはパサパサになってしまいます。
いろいろ薬を散布しましたが、適切な処置を教えていただけませんか? 

A:原因もわからないでやたらと薬剤を散布するのはいけません。かえって薬害を引き起こします。
新芽はか弱いので風で葉がこすれたり、強い風にさらされただけでも葉先が黒くなることはあります。病気なのか生理現象なのかの見極めが必要です。

湿度が高くなるとカビ性の病気にもかかりやすくなります。たとえば「葉枯病」や「炭そ病」がそうです。病斑部分は切り取って捨てた方が病気の広がりを抑えられるでしょう。どのみち薬剤を散布しても死んだ細胞が生き返るわけではないので取ってしまった方がいいです。
カビ性の病気だと判別できるのならベンレート水和剤を散布するのが無難でしょう。既に病気になった部分が治るわけではありませんが、病気の拡散は防げますし比較的広範囲の病気に有効ですから無駄にはならないでしょう。

リンク集の「タケダ園芸」さんのページは簡潔で素人の方にもわかりやすいと思います。参考にしてみてはいかがでしょうか?

Q021:毎朝夕水をやっていたのに、コニファーが一本枯れてしまいました。

投稿日:2001/08/29(Wed)

Q:6月に家の東側に小さな花壇、南側駐車場部分にレンガを積んで,やはり小さな花壇をつくりました。
そのときに東側にはコニファー3本、南側にはコニファー3本と樅ノ木1本植えてもらいました。
ところが毎朝夕水をやっていたにもかかわらず、コニファーが一本枯れてしまいました。つい先日植木屋さんに他の種類のコニファーと、取り替えてもらいましたが,今度は南側の樅ノ木(高さ120cm位)が、真中から下が枯れたように茶色になってきました。
このまま枯れてしまうのでしょうか?水はたくさんやっているつもりですが・・・・
根元にはポーチユラカを花壇いっぱいうえています。手入れの仕方など教えてください。

A:コニファーとは針葉樹(主に洋種の)の総称なので具体的に何の木かわかりませんが、このたぐいは活着率がそれほど良い方ではないと私は思っています。移植も難しい方の部類にはいると思います。ですから、露地植えの材料を掘ってきたような木だと全部が活着するとは限りません。モミノキも根があまりうまく取れないので、堀り上げがまずいと根付きません。ただ、針葉樹は一般に樹液が濃いので根の状態が悪くてもすぐには症状が現れず、しばらくは根からの水分ではなく自体の樹液でもってしまうような所があります。
お話の様子から判断すると、もともと材料の根の状態があまりよくなかったのではないでしょうか?ポットで育てたようなコニファー苗なら地に下ろしてもまず失敗はありませんが、根巻き材で根が包んであったとしたら「堀り上げもの」ですから、根の切り所が悪かったか運搬中に根鉢が痛んだ可能性も考えられます。もしそうだったとしたらいくら水を与えても助けられません。

植えてから3ヶ月以内で木が枯れたら、材料としての品質が悪かったと考えるのが自然です。根巻きしてある材料(木)は、ちゃんとしたものなら1~2ヶ月は地上に置きっぱなしでも水だけやっていれば大丈夫なものです。半年も経ってから具合が悪くなるのは植え方や支柱の不備などが原因のことが多いです。

水は毎日やる必要はありません。問題は回数ではなく量です。根鉢の底まで水がちゃんと到達しているかどうかです。やる回数は減らして、その代わりやるときはたっぷりやるのがBESTです。毎日ちょこちょこの水やりは、絶対によくありません!だって木は自然界で生きているんですよ。毎日ちょこっとずつ雨が降る街なんて無いでしょ?  レンガ積みの小さな花壇に木が植わっているのなら、ある意味では大きな鉢に植わっているようなものですから、庭の露地よりも多少水切れが早いし、コニファーは日本の従来の木に比べると成長が早い分、水も多く欲しがるのは事実ですが、毎日は必要ありません。マルチングをしてやるだけでも乾燥は防げますし。

あまり過保護に水を与えると木は怠けて自力で水を探さなくなります。いつでも水が貰えるとなれば自分で根を張ろうとはせずひ弱な木になってしまいます。だからちょっと水が切れると枯れてしまうのです。植えた直後は手術後の病人と同じですから水やりも支柱も必要ですが、ある程度導いたら少しほったらかして自力で育つことを教えてやらなければなりません。子供を育てるのと同じですよ。

話が逸れましたが、状況からして枯れ始めた木はもう助からないと思います。たぶん、材料の善し悪しの問題だとは思いますが、稀に病気が原因で枯れることもあります。枯れた木の根本付近の土を手にとって匂いを嗅いでみてください。もしカビ臭いようだったら「白絹病」などの恐れもありますのでご近所の植木屋さんに相談してみてください。

Q022:アカガシの葉がまだらに白くなっている

投稿日:2003/02/26(Wed)

Q:22   あか樫の木です。高さ約6m 太さ直径15~20cm。下のほうの葉がまだらに白くなっています。
全ての葉ではありませんがかたまって何箇所かあります。病気なのでしょうか。

もしそうでしたら、消毒等、対処法を教えていただきたいのです。よろしくお願いいたします。

A:それは白くて粉っぽいものですか?
多分、うどん粉病だと思うのですが・・・この病気は大抵、風通しの悪い所に発生します。
まだ、うどん粉病が発生するには早いようなので、去年発生していたものに気づかないでいたのかもしれませんね。
今は菌が越冬している時期なので、新芽が出ていなければ石灰硫黄合剤で菌を封じ込めることが出来ます。
芽が動き始めていたらベンレート水和剤もしくはサプロール乳剤等、殺菌剤を使用してください。

いずれにしても白く汚くなった葉は元通りに綺麗になるわけでは無いですし、痛んだ葉では光合成もうまく出来ないので切り取って捨てるのが良いでしょう。

薬剤の散布方法については各薬剤のラベルをよく読んで使用してください。

追記:元気な木は病気にも抵抗力があると思っています。
病気になるには、何か原因があると思って観察してみてください。
密接に樹木を植えて風通しを悪くしていないでしょうか?
粘土質の土壌で水はけが悪かったりして、根にダメージを与えていないでしょうか?
樹木の気持ちになって、もう一度環境を見直してみてはいかがでしょうか。

Q022:マサド舗装についてお教え願います

投稿日:2005/12/11(Sun)

Q:22   現在、相模原の造園会社に勤めているものです。
 申し訳ございませんが、マサド舗装についてお教え願います。

 現在、ある御宅の庭の改修工事を設計しております。
マサド舗装を考えておりますが、水を逃がすところがありません。マサド舗装自体の透水性はあるのでしょうか?
なければ浸透桝等を設置したほうがよいのでしょうか?
また、耐久性はいかがでしょうか?

A:真砂土自体の透水性はあります。ただあまり転圧しすぎたり、金ごて仕上げしたりすると透水性能は落ちるようです。
排水マス等が無い場合は、砕石層を厚くして雨水を吸い取るしかないのですが、それでも雨量が多ければ当然飽和して水たまりは出来ます。

水たまりは普通の土と同じように翌日には引いてしまいますが、湿気った状態が続くと藻(珪藻類)が生えて緑色や黒ずんだ感じにはなってきます。打設した当初の色をそのままきれいに保持することはできません。

表面もボロボロもろけた感じにはなりますし、細かいヒビも入ったりします。耐久性の定義がわかりませんが「所詮は土である」と割り切ればどうという変化ではありませんが、お金を払って入れた材料とだけ考えればお客様への事前説明が足りないとトラブルになる可能性もあります。

クレームを避けるため弊社では上記の説明は事前に行いますし、場合によっては施工例の他に経年変化を記録した写真をお見せして「このくらいの変化はします」ということを納得して頂いてから施工することにしています。(そういう写真が必要でしたら別途メールにてお申し出ください、協力します。)

特に要注意なのは「凍結」です。岩でも凍結・融解を繰り返せば劣化して崩れるのと同じで、箱根で使用した例では表面はかなり早い劣化をしています。
とはいえ、ぬからず、草が生えないという性能は保たれていますので「美観」という二次的性能を別にすればちゃんと機能していると言えるのではないかと思います。

くどいようですが、あくまでも「土」ですから、完璧な美観保持は考えない方がよいと思います。

Q022:頂いたミニバラ、多少剪定した方が良い?

投稿日:2001/08/31(Fri)

Q:頂いたミニバラ、シュートがやたら本体に対してのびてますが多少選定したほうがよいのでしょうか?
バラの花はいままで花をつけなかった新しい枝からでると聞き、剪定しないでいますが、なんとなくバランスがわるいのですが。

A:おっしゃる通り、沢山の花を咲かせたいのであればシュートは切らないのが正解です。
ただ、多少の花数を減らしても、コンパクトに育てたいとおっしゃるのであれば...

まず最初に、シュート以外の枝で、枯れてる枝や貧弱な枝を整理して風通しを良くして下さい。(ミニチュアローズは他のバラより多少、多めに枝を残して下さい。)
次に高さは現状の2/3程度まで切り戻して下さい。
(枝を切り戻す時は、刈り込みのように全部同じ高さで切るのではなく、一枝づつ元気の良い葉の上で切って下さい。)
なお、残した枝に小さな蕾がついていたら、心を鬼にして摘みとって下さい。

剪定後は1週間ごとに液肥を1ヶ月間ほど施して下さい。(3~4回ぐらい)

ミニチュアローズはバラの中では割合、手のかからない種類なので、風通しさえ良くしていれば特に問題はないと思いますが、鉢植えの場合は水やりと根詰まりに注意して下さい。

Q023:ベンジャミンの葉の表面がベトベト、カビたように黒い斑点

投稿日:2003/07/13(Sun)

Q:23   ベンジャミンの事なのですが、高さは1m20cmぐらいでとても大事にしていたのです。
家にきて1年と10ヶ月ぐらいになるのですが、今年の冬、内に入れ越冬しました。
ある日葉っぱの表面がベトベトしていましたのでおかしいなと思っていまして5月終わりの頃です。
そのころ外(ベランダ)に出しました。ベトベトするので上から水をかけたりしたのですが、その後葉の表面ががカビたように黒い斑点ができてしまいました。
葉をこすると落ちるのですが、何だろうとよくよく見ると葉の裏側に茶色のかさぶたの様な物が着いていました。
また葉の根本の所には、黒い堅い小さな点が着いていたり・・・この状態は何なのでしょうか?どうしたらよいでしょうか?

A: 想像でお答えしますので当たっているかどうかわかりませんが、ベトベトは多くの場合アブラムシやカイガラムシの排泄物です。
黒い斑点が葉の裏にあったのならハダニのフンという可能性もあります。
この排泄物はスス病や他のカビ系の病気の発生源になる場合が多く早期の虫退治が必要です。
病気に冒された葉は殺菌剤で消毒しますが病斑が消えるわけではありませんので取り除いて発生源を減らした方がいいでしょう。

この時期はたくさんの雑菌を含んだ雨に当たることで病気の発生はより多くなります。
室内に置けないとしたら雨水のはねが上がらない工夫が必要です(病気は葉っぱの裏側から侵入するので)。
条件にもよりますがベンジャミンは風や直射日光にも弱いのでやはり室内向きなのかもしれません。

葉や幹に付着した病斑が拭き取れるのなら取り除くか殺菌剤を噴霧して様子を見てください。
窒素分が過多になると出やすい病気も多いので肥料はちょっと控えて、代わりに活力剤を与えて樹勢の回復を待ったらいかがでしょうか?
愛情が通じるといいですね。

 

 Q:29-2   早速ご返事をいただきありがとうございます。状態がわかりました。
殺菌剤を買ってこようと思います。アブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどの殺虫剤も使った方が良いでしょうか?
あと雨は跳ね上がらない場所なので大丈夫だと思います。また活力剤というのはどういう物なのでしょうか?


A:殺虫剤は虫がいるようなら散布してください。殺虫剤に予防効果はありません。反対に殺菌剤は予防に使うのが理想的です。
また、真冬に用いる石灰硫黄合剤はハダニ類にも病気にも予防効果があるのでお薦めです。

活力剤は「HB101」「メネデール」などがあります。前者の方が割安かと思います。どちらも水代わりに与えるだけです。土にだけでなく葉にも掛けると良いようです。

ただし、今年から「農薬取締法」が改正されて、無登録農薬を農作物等の病害虫防除に使用することも法的に禁止され、アブラムシやうどんこ病などの病害虫に効く、生育促進効果があるなどの効果をうたっている物は、例え天然物(木酢液や植物抽出物など)といえども農薬登録を取るか、特定農薬に指定されなければ無登録農薬になりますので注意が必要です。
「HB101」が正規に登録されたものであるかどうかは私は知りませんので、ご自分で確認の上ご自分の責任に於いてご使用ください。
特に、「本剤は農薬でないため安心して使用できます」といって病害虫防除目的に販売している薬剤もありますが、明らかに取締法に違反しております。
中には分析すると殺虫剤が検出され回収命令がでた製品もあります。必ず、農林水産省登録第○○○号と記載されている登録された農薬で防除してください。
(住化タケダ園芸のホームページより一部抜粋しています。弊社リンク集にありますのでご確認ください)

Q023:ヤマボウシの葉が、下の方からだんだんと枯れ始めました

投稿日:2001/08/29(Wed)

Q:玄関横に坪庭があります。2畳ほどの広さで、屋根があるため、雨はかかりません。
 昨年の10月に新築し、ヤマボウシ(3メートル弱)を一本植えてあります。(根元には玉竜)
そのヤマボウシですが、今年は花が咲きませんでした。
 更に、8月に入り猛暑のもと、下の方からだんだんと葉が枯れ始め、今は、枝先の新芽の部分も、黄緑色にあせた感じで、パリパリカラカラです。
 水遣りが足りないのかと思い、夕方にたっぷりやったのがまずかったのでしょうか?
 木全体にかさかさが広がっていくようで心配です。

A:昨年の10月に植えたとすると春まではあまり水が必要じゃなかったんですね。でも2月は落葉樹が一番水を欲しがる時期なんです。芽は動いていなくても、地中では根っこが活動を始めますからね。たぶんこの大事な時期にあまり水をやらなかったのでしょうね。それに加えて今年の夏の日照り、、、。軒下で雨が当たらないとなれば条件は最悪です。よっぽど意識して水をやらないと水切れを起こすでしょう。

葉がしおれ始めた木は水を与えれば復活しますが、かさかさになり始めた木は助けるのが難しいです。今年の夏枯れていく街路樹などを見ても、徐々に枯れると言うよりも、ぎりぎりまで耐えたけどやっぱりだめで力尽きた瞬間に一気に枯れるという感じです。枯れ始める前に手を打たないとだめなのかもしれません。枯れ始めたらもう止められません。焼けた葉っぱはもう組織が壊れているわけですから、茶色くなった葉の一部が緑に戻るということはありません。次に出た葉が健全でいられるかどうかです。

しかし、木というものはよくできていて、水が足りないとなれば自ら葉を落として蒸散を抑え、次の新芽に望みを繋ぐなんて事もしたりしますから、残った小さな新芽がカリカリでなければまだ望みはあります。

夕方たっぷり水をやるのは全然まずくはありません。ただ、それが手遅れだったという可能性はあるかもしれません。
いずれにしても軒下に木を植えるというのは色々と問題を生じやすいものです。乾燥はハダニが好みますし、水切れもしやすいです。「夜露が当たらない」というのも木には相当なマイナス条件らしいですよ。事情が許せば場所を変えてやりたいものです。

 

Q023:子供が遊べ、車も止められて樹木や草花がある庭をつくりたい

投稿日:2006/03/18(Sat)

Q:23-1    南に約8m×20m、東に約13m×5mの庭があります。南は私有道路に面していて、西には道路があり、自宅の駐車場にしています。
 新築に越して二年が経ちますが、この庭をどのようにしたら良いか、いろいろと見てまわったりしましたが、庭がある意味大きすぎる(すみません。贅沢な悩みと思われるかもしれませんが、本当に悩んでいます。)ので、どうしたらいいか途方にくれています。

 南は大きい砂利を入れてありますが、雨がふると南も東もドロだらけで、子供達も大きい砂利と水はけの悪いドロドロが続き庭では遊べません。現在、南側のフェンス沿いには自分達でエレガンティシマと黄金ヒバをホームセンターで安売りしているのをみて10本位づつ購入し交互に植えています。また、入り口の玄関付近に百日紅と南東の角にもみの木を植えています。
 子供が遊べ、車も止めれて(多い時は5台庭に止めています。)樹木や草花がある庭を希望です。また、道路から庭全体が丸見えで少し、プライバシーも兼ねて何かやりたいと思っています。

ブロックやフェンスなどは少し親がやっていた事もあり、自分達で行いました。樹木部分を逃がして全部コンクリートかマサドのような物かなど考えておりますが、予算の面からも全て業者さんに頼めるか不安で、かといって素人では、コンクリートをこの面積を勾配をつけるか排水をつくるかまでは出来ずに悩んでいます。

  庭として、どのような案がありますか。また、どこまで素人でやり業者さんにお願いするべきか、教えて下さいませ。
 初めての投稿であれこれと質問してしまい、すみません。
 冬も終わり、毎日雑草抜きの日々が始まり、今年こそは何とかしようと考えております。

A:素人づくりとプロの仕事が混在する庭は私ならなるべく避けて通りたいです。花壇だけ作ってもらって花や木は自分で植えるとかなら許せます(むしろ推奨します)が、門周りはプロが作って凸凹のアプローチは自分で、 というのは作品がまとまらず張り合いのない仕事になります。

自分でやるなら全部をとことんやってみた方が良いと思います。ただし、どうにもならなくなった場合にプロに改修してもらう可能性があるなら、コンクリートなどは打たずに解体が容易な素材を選ぶべきでしょう。

ご質問の「車が置けて木も花も」ということなら、いっそ庭全体を砕石舗装にしてはいかがでしょうか?
勾配を気にすることもありませんし、後々プロにコンクリート舗装してもらうことになっても下地として活かせますし、10センチも敷けば草はかなり生えにくくなります。
再生砕石(解体されたコンクリートを砕いてもう一度砕石としてリサイクルする)ならばトラック1台で数千円で買えますから安価です。転圧する機械(プレートランマ)もレンタルで数千円で借りられます。建材屋さんによっては再生砕石を配達してくれるかもしれませんから、自分で敷き均して転圧すればよいのです。

花壇や植栽マスなどをレンガ積みで作ったりするとあとで邪魔になったときに処理に困りますから「固定」は考えず、プランターのように可動式にしておく工夫をすると良いでしょう。
ひとつの案としては、大きなコンクリート製の丸マス(丸管とか改良桝とか言います)を建材屋さんで購入し(重いので配達も頼んだ方が無難)適当な場所に数個置くのです。大きさや位置を工夫してリズミカルな景観になるよう配置します。車を置くことも考慮しながら散らしてみます。直径は1200,900,750,600など、深さは600、300などがあります。

何日か置いておいて、車を入れてみたり眺めてみたりして、この位置でOKということになったら土を入れ木でも花でも植えてください。素人でも塗れる壁塗り材やペンキで化粧すれば結構楽しく使えます。器用な方ならモザイクタイルなどを貼っても良いでしょう。いざとなれば撤去できるし製品になったプランターよりずーっと安上がりです。

>どこまで素人でやり業者さんにお願いするべきか  とありますが、素人がいじくり回したあとを引き受けるのは嫌なものです。できればまず最低限やって欲しいことを業者に相談して先にやってもらったほうがいいでしょう。そのあとであなたがアレンジしたり付け加えたりするならどうぞご存分に。

 

Q:23-2    ご指導いただきありがとうございました。大変、参考になりました。詳しく教えていただき、家族もとても感謝していました。本当にありがとうございます。砕石舗装や丸マスの利用など素人では、考えもつかなかったです。
 私も素人でいじくりまわす前に、業者さんに依頼したく、自分達で出来る範囲の事を教えていただきたいと思っていました。でも、実際、門周りは出来ても(父が昔左官とブロック積みをやっていたので何とか家族でできました。)庭作りとなると全くの素人で、今では時間も体力的にも厳しく、本当は全て依頼するつもりでした。しかし、コストの面で心配や回りからも、庭は自分達で少しづつやってくものだ、との意見もあり、出来ない所は依頼し、出来る事は自分達で後からやっていこうと思っていました。私は、木下庭園様のホームページを拝見していて、マサドをとっても気に入ってました。マサドはコンクリと比べてコストはどちらが安くできますか。お話しをいただき、砕石舗装を自分で頑張ってみようと話しておりますが、私自身はマサド希望で、実際見たり、聞いたりして、家族でまた話し合いたいと思っています。

A:真砂土とコンクリート舗装の値段の差は若干コンクリートの方がかかる程度でほとんど同じです。(真砂土20㎏を平米当たり3袋使用として)ただ、施工のし易さから言えば断然真砂土舗装の方が簡単です。
平らに均す技術さえあれば水を掛けるだけで固まりますから道具も汚しません。水を掛けるまでは納得のいくまで修正も効くということは大きな利点でしょう。生コン打設はせわしくて結構しんどいですよね。

平らに均すコツですが、タル木を30センチくらいに切って砕石下地の上に打ち込みます。仕上がりの高さに杭の頭が揃うようにして1~2M間隔に高さの基準を作ります。もちろん周囲の壁面には墨を打っておきます。

端の部分は墨に合わせて均せばよいのですが、中心部はどうしてもタイコ(中央部が盛り上がる)になったり凸凹になったりしてしまうので、6尺くらいの長さのヌキ板などを使ってざっと均したあとを擦るように均します。この時先ほどの杭の頭に合わせながら擦れば完璧な平らが出せるはずです。
杭の周りの高さがしっかり決まったら杭は抜くかハンマーで打ち込んでしまえばOK。

杭の替わりにレンガをあらかじめ仕上がり高さに合わせて砕石の上にモルタルで据えておくとレベル基準にもなるし仕上がったあとは楽しいアクセントにもなります。

透水性能が少し低下しますがランマーなどで転圧しながら少し厚めに敷き均せば車が乗ってもそれほど痛みません。

真砂土の弱点はコンクリートのような強度が無いことと、凍結の繰り返しでもろくなる、風化する点です。ですが施工は楽ですし、ぬからず草も生えないのでお薦めです。