Q034:雑草に効果がある除草剤(芝生地用)を教えてください

投稿日:2003/06/03(Tue)

Q:34   私は今居住している団地の理事をしており、素人ながら緑化担当をしております。質問なのですが、団地の緑地部分の芝地に雑草が生茂ってしまい、とても住民総出で草取りをしても取りきれず困っています。休日に草取は大変ということで、一度シマジン粒剤という除草剤をまいたのですがあまり効果が無く、調べた所、イネ科の雑草(主にチガヤ・スギナなど多年草の物?)が生えてしまっているようです。このような雑草に効果がある除草剤(芝生地用)をご存知であれば教えて頂きたいのですが。本来であれば植木屋さんにお願いするところですが、予算が無い為、住民で自主管理をしております。 

A:私は除草剤は非農耕地以外では使用すべきでないという考えなので、芝地で使える除草剤をお薦めすることは出来ません。
当ホームページのリンク集にタケダ園芸さんのホームページがありますのでその中の「雑草ナビ」をご利用ください。

Q035:ウッドフェンスの柱を、モルタルで固定したら亀裂が入り割れてしまった

投稿日:2007/09/10(Mon)

Q:35   私は札幌在住の日曜DIYerです。
ウッドフェンスの施工について質問させてください。
7月に自宅に90角の角柱を200・200・450のフェンスベースと呼ばれるコンクリート製の束石(中が空洞のモノ)に差し込み 柱に1×4の板を高さ1m・1スパン1,5mで全長6mのフェンスを作成しましたが、その際角柱とフェンスベースの隙間をモルタルで 固定したのですが、2週間程でフェンスベースに亀裂が入り割れてしまいました。木材が水分を含んで膨張したせいでしょうか?
それともモルタルがいけなかったのでしょうか?施工したその週は気温も高かったです。
 御社ではこの様な施工の場合は柱はどのように固定するのでしょうか?
 費用の関係もあるので出来れば鉄製のアンカーなどは使用したくはないのですが・・・どうか知恵をお貸し下さい。

A:木の柱をモルタルで直接固定するような施工はプロはしません。おっしゃるように木が膨張してコンクリートを痛めることもありますし、逆に木が痩せれば隙間が空いて蟻が巣くったりします。気が腐ったときも交換が大変です。

通常ウッドフェンスにはモルタルに埋め込むためのアンカー付きの柱受けが用意されています。H型をした金具に柱を挟んで金属部分をコンクリートで固定したり、柱の芯に穴を空けてアルミやステンのパイプを差し込むタイプなどもあります。いずれも木とコンクリートが直接触れることはなく、柱はコンクリートの天端より浮いた形で固定されますので腐りにくいのです。

例えば当リンク集の「タカショー」などに入っていただき、Webカタログをご覧になればわかると思います。(P425にそういう部材が載っていました)

「費用の関係で鉄製のアンカーなどは使いたくない」との事ですが、今払うお金を惜しむのか、将来的に掛かっていく維持費をトータルで考えて、どちらが安いか判断した方が良いのでは?

Q035:実家の赤松を剪定しようと考えています

投稿日:2003/06/12

Q:35    実家の赤松を剪定しようと考えています。今の状況はみどりが伸びて葉が少し開きかけた位です。みどりが元気よくたくさんぼうぼうと立ち上がっております。庭木の仕立て方(石田宵三著)という本を参考に剪定の勉強をしているのですがよくわからない事があります。その本によりますと赤松については「葉の間の生長点が枝になる可能性は、棒状に伸びたみどりから葉がいくらか見えはじめたところまでしかない。この時期を過ぎて、夏から翌春までの間に芯を止めると、枝先はほとんど止まってしまう」と書かれています。でも、そんな事が本当に生じるのか疑問に思っております。
そこで、質問なのですが

1.私は伸びたみどりの先を刈り込みバサミを用いて整枝するのが効率的な方法と思っていたのですが、黒松の場合はそうしてもみどりの先に芽がついても、赤松の場合はみどりの葉が開いてしまってから刈り込みバサミのようなものでみどりの先を切ってしまうなら、そこには芽がもう付かなくなり、結果として枝が枯れてしまうという事なのでしょうか。実際にそんな恐ろしい事が生じるのでしょうか。

  2.また、松は年に2度の手入れが理想だそうですが、もし年に1度赤松の手入れする場合どんな方法がよろしいでしょうか。

  3.赤松の剪定に関して木下様が特に気をつけていらっしゃる事があるでしょうか。

A: 松のミドリ摘みに刈り込み鋏を使うなんて言語道断です!
なぜ言語道断なのかと申しますと「みどり摘み」だからです。刈り込み鋏を使うなら「みどりの刈り込み」って言うはずでしょ?それだけのことです。(本当はそれだけじゃなくて、そうやって素人がいい加減に手入れしたあとにその木を修正させられる植木屋の身になってくれよっていうこととか色々あるんですが、、、)

まだまだ玉を大きくしたいのか現状で大きさを維持したいのかにもよりますが、
私の認識では、「ミドリ摘み」という作業は樹勢を調整するための暫定的な作業であって仕上げの作業ではないと思うのです。
一番大きくて長いミドリに樹勢が集中しないよう脇のミドリに勢いを分散させたり、現存する小さな枝が栄養分配から漏れて淘汰されるのを防ぐのが主たる目的だと思います。適当な大きさになった庭木の手入れは、そこからさらに枝を伸ばそうとする植物の本能と、だましだましそれを抑える植木屋との知恵比べのようなものです。

赤松をいじる心構え、、、う~ん、かっちりやらないってことでしょうか?黒松はかちっとしてる方が見栄えが良いですが、赤松を黒松のようにやっちまうとまるで味がありません。上手く言えませんが切りたいと思った枝を切らず、むしりたいと思った古葉を少し残し、だらしないと思えるペロンと垂れた葉を取ってしまわないというか、そんな感じです。

質問2の答えとしてはどうしても年1回の手入れで済ませたいなら、ミドリが開ききった7月半ば頃にミドリが出ている部分(去年先端だった部分)の1段下の脇枝に切り戻すのが簡単な方法です。ミドリは一切無視です。ただし樹勢が弱いと失敗します。

(※弊社のYouTubeでマツの剪定についていくつか公開しておりますのでご参照ください。2017/06/28追記)

 

Q035:枝と幹に、アメリカンチェリー色の球形の「ブツブツ」が沢山付いている

投稿日:2006/05/21(Sun)

Q:35   庭に“枝垂れ梅”の木があります。花が終わり、新緑となりまして、枝の剪定にかかりました。
すると、枝と幹にアメリカンチェリーのような色をした、球形の「ブツブツ」したものが付いていました。
 直径3ミリ程度のものが沢山付いています。
 恐れ入りますが、これが何で、どうすればよいのか、ご教授してください。

A:
カイガラムシの仲間「ルビーロウカイガラムシ」だと思います。
古い歯ブラシなどでこそぎ取るのが一番ですが、手間を掛けるのがお嫌ならカルホス乳剤や園芸用スプレー(カイガラムシ用)で退治してください。
薬剤がかかってもぽろっと取れるわけではありませんので、やはり見栄えは悪いです。どっちみちこそぎ落とさねばならないので薬剤を使わなくても同じ事かもしれません。

冬場でしたら「石灰硫黄合剤」が有効ですが今の時期は使えません。

Q036:おがくずの利用法について教えてください

投稿日:2007/11/04(Sun)

Q:36  おがくずの利用法について教えていただきたいのです。
 新居に薪ストーブを設置しました。薪を作る際に、おがくずがたくさんでるのですが、このおがくずを庭に撒き、泥はね防止や保温に役立てたいと考えているのですが、この方法で虫がついたりとか何か問題があるでしょうか?
また、その他の活用法についても教えていただければ幸いです。

A:生のおがくずをそのままマルチング材として使うのは好ましくありません。物質は腐るときに酸素を消費するわけですから根の上に腐りきっていないものを敷けば木が欲する酸素を横取りすることになってしまいます。(生ゴミを根元に埋めたりするのも同じ理由でBad)

泥はねや保温に効果があることは認めますが、暖かい所はムシや病気も好むわけですから、害虫や病気や悪玉菌の冬越しの場を提供していることになります。「益あって害無し」というわけにはいきません。むしろ夏場に地面の乾燥を防ぐ用途を重視した方が良いかもしれません。

十分に発酵させて堆肥にすれば使えますが手間が掛かります。同じ手間を掛けるなら「炭にする」のが私は一番良い方法ではないかと思います。炭の利用法については語るまでもありませんが、庭だけでなく家の中でも有効に利用できるはずです。

なんにせよ八方が丸く収まるという話ではないので、自分の価値観に従って判断してみてください。

 

Q036:五葉松の幹から樹液のようなものが出ていて、下の方から枯れていっています

投稿日:2006/11/09(Thu)

Q:36-1    初めまして、突然ですが五葉松についての質問です。
 土植えの五葉松があるのですが、幹から樹液のようなものが出ていて、下の方から枯れていっています。
これは木の何かの病気なのでしょうか?元のようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
 原因、手入れの仕方等教えていただけたらと思います。

A:樹液のようなものは「松ヤニ」でしょうか?松ヤニが出ているとすれば幹に穴を空けられたかかじられたかですから病気ではなくカミキリムシなどによる被害だと思います。

樹勢が強ければ松ヤニによって幼虫の侵入、成長を阻止出来ますが、樹勢が弱って松ヤニがあまり出なくなると虫に冒されてしまう場合もあります。

松ヤニが出ている部分に穴が空いていれば針でほじくって幼虫を退治、さらに注射器で薬剤を注入しパテで蓋をしておく。
活力剤の投与、施肥などで樹勢の回復を図る。
などをお試しください。

また、1~2月に石灰硫黄合剤、4~6月に2~3回スミパインの散布などでマツノザイセンチュウ対策も併行したら良いと思います。

 

Q:36-2    早々のお返事ありがとうございます。
 樹液のようなものは乾くと白くなっています。
 穴などは無いようですが、樹液が出るのが下から段々上の方へあがってきているように思います。
 下の枝は枯れてしまっている状態です。
 一度、教えていただいたように試してみたいと思います。
せっかく育ててきた松ですから、もう一度元気になって欲しいものです。
ありがとうございました。

A:もしかしたら白いものはカイガラムシかもしれませんので、今の時期ならカルホス乳剤を散布した方が良いかもしれません。前述の石灰硫黄合剤の冬期散布はカイガラムシにも有効ですのでお薦めです。

肥料はチッソ分だけでなく燐酸、カリ分も配合された有機質のものをお使いください。枝枯れの原因は根にもあったりするので根周辺の土の臭い(白絹病などの疑い)や、根鉢が深植えになっていないかなどもチェックしてみてください。

この冬が勝負ですね。元気になると良いですね。

Q036:松の剪定は、枝の付け根から枝先に向かって進めるのか

投稿日:2003/06/10(Tue)

Q:36   マツの剪定は,まず、頭を作り,上の枝から順に下へ降りるのは分かりますが、一つの枝では、枝の付け根から枝先に向かって 進めるのか、先ず、先を決めて幹に向かって進めるのか基本は、どっちなのでしょう?

 A:おもしろい質問ですね。基本がどっちと言われても決まりがあるわけではないと思うのですが、私なら枝元(幹に近い方)から手を入れていきます。根拠は2つあります。
松に限らず通常剪定は太い枝から細い枝そして枝先へとやっていきます。枝の流れをつかむには幹から追いかけてこなければならないので当然枝元に目をやります。そして不要な枝があればまずそれを抜いてから先の方へ進みます。枝先を整えてから不要枝を抜いたりするのは時間の無駄になるばかりでなくポッカリ穴をあけてしまったりするのです。まず「枝筋」そのあと「形」だと思うのです。
もう一つの理由は、枝先から手を入れたとするとその部分は完成されているわけで小さな脇枝や脇芽に切り戻されている場合が多く、その部分は非常に弱くデリケートです。ちょっと肘を引っかけたりすればせっかく残した大事な芽を欠いてしまうことになります。完成されたところにはなるべく触れないようにしなければなりません。切り戻す前なら多少肘が当たっても大丈夫ですから思い切り奥まで腕を伸ばして枝元の方を処理してから徐々に手前に逃げてくるのがいいと私は思います。

余談ですが
初心者のうちはどうしても「形」が先行して形を整えることに神経が集中してしまい、内部の無駄枝や枯れ枝に目が行きません。ウチの従業員にも「外側をなでてるだけじゃ”手入れ”じゃない。木の中の方に手を突っ込むから”手入れ”なんだ。」とよく言います。枝の流れが掴めるようにならないと良い植木屋にはなれません。難しいんですけどね。

Q037:クスノキの枝をぶつ切りしてしまったが大丈夫か

投稿日:2003/06/09(Mon)

Q:37    先日、家のクスノキの枝を切り落としました。
  電線に引っ掛かってしまったものを思いっきり切り落としてしまい、ぶつ切りの状態です。葉も一枚も残ってない枝だけの状態なのですが、新しい葉は生えてくるのでしょうか?不勉強でお恥ずかしい限りですが、枯れてしまったらどうしようと、不安で仕方有りません。

 A: 大丈夫です。クスノキなら基本的にはどこで切っても芽は出ます。

ですが、なるべくなら小枝を残して切るようにしてあげてください。

枝の切り方は★CODIT論★を参照してください。

Q037:マスの笠上げ10箇所程をした方がいいか迷っています

投稿日:2008/05/26(Mon)

Q:37  庭に砂利を敷き詰めようと思っています。
その際、マスの笠上げ10箇所ほどをしたほうがいいか迷ってます。
また素人でも簡単に出来ますか?
あと、芝生と花壇の間をガーデンブロックで仕切りたいと思っていて長さは10メートルほどですがちゃんとモルタルで固定すべきか土を深く掘り埋め込んだ後土を戻して固く固めておく程度でいいか迷っています。

A:砂利の下の地面のレベルがマスに対してどういう高さかが問題です。
マスは表面の水を逃がすためにも有効ですから(注:地域によって雨水を流して良いものといけないものがあります)砂利の仕上がりにマスの高さを合わせてしまうと見た目は良くても水がマスの周りで停滞することになります。排水を考慮するならマスの高さは下地に合わせるべきです。マスブタの上に一回り大きめの防草シートを敷いてから砂利を敷くと良いでしょう。(全体的に防草シートを敷いてから砂利を乗せた方が除草の手間も省けるし砂利が長い間に沈んでしまうのも防げます。その場合はマスの部分は切り欠いておいてメンテナンス出来るようにしておきましょう。)

芝生と花壇の仕切りですが、相互に段差があるのならモルタルで固定した方が良いでしょうし、段差がないなら「土極め(つちぎめ)」で良いでしょう。前者の場合はブロックの高さが19センチとして13センチくらいまでの高低差は作れるでしょう。後者の場合は半分以上埋めれば芝の侵入はある程度防げます。

Q037:松の3割ほどの葉が黄色くなっていて葉の先端だけ茶色くなっています。

投稿日:2006/11/22(Wed)

Q:37    マツの春の芽摘みの時期には古葉が少し黄緑っぽい感じがして色が悪かったのですが今は七割方良い色になっています。
ところが三割ほど葉が黄色くなっていて葉の先端だけ茶色くなっています。(三割は面積的にですが発生個所はまばらです。)
葉サビ病かなと思っていますがハダニの影響などもあるのでしょうか?ご意見をお聞かせ下さい。

A:マツの「葉枯病」ではないかと推測します。サビ病と似ていますが「3割ほどが黄色っぽい」ということなのでそう判断しました。
違うようでしたらまた投稿してください。その時は画像掲示板で写真付きでいただけたらなお分かりやすいと思います。