Q009:200Kクラスの庭石の処分方法

投稿日:2003/04/20(Sun)
 
Q:9   初めまして。庭石の処分方法について教えを頂きたく投稿させてもらいました。家を新築することになったのですが、200Kクラス(推定)の石が5.6個あります。とてもそんな石 置くスペースありません。親父は使うといってますが無理です。早くしないと基礎工事終わってしまいます。何か良い方法があれば教えていただけませんか?宜しくお願いいたします。

A:大きな庭石を元あったように据え直すのは無理としても、平らな部分だけを覗かせてアプローチの大飛び石にするとか階段に組み込むとか出来ないものでしょうか。不要になったからといって運び出すのも処分するのもお金がかかりますからできるだけ再利用を考えた方が良いとは思います。買い取ってくれる業者は皆無だと思いますが相談に乗ってくれる業者さんが近くにあると良いですね。敷地内に埋め込んでしまう手もあるかもしれませんが、きちんと埋め戻さないとあとで沈下したりしますし、配管工事などで障害にならぬよう綿密な位置出しが必要です。

Q006:芝地に生えたイネ科の雑草に効果がある除草剤を教えてほしい

Q:私は今居住している団地の理事をしており、素人ながら緑化担当をしております。
 質問なのですが、団地の緑地部分の芝地に雑草が生茂ってしまい、とても住民総出で草取りをしても取りきれず困っています。

  休日に草取は大変ということで、一度シマジン粒剤という除草剤をまいたのですがあまり効果が無く、調べた所、イネ科の雑草(主にチガヤ・スギナなど多年草の物?)が生えてしまっているようです。

  このような雑草に効果がある除草剤(芝生地用)をご存知であれば教えて頂きたいのですが。本来であれば植木屋さんにお願いするところですが、予算が無い為、住民で自主管理をしております。

A:
私は除草剤は非農耕地以外では使用すべきでないという考えなので、芝地で使える除草剤をお薦めすることは出来ません。
当ホームページのリンク集にタケダ園芸さんのホームページがありますのでその中の「雑草ナビ」をご利用ください。

Q005:レンガ敷きを自分でやろうと思うのですが

Q:家を新築した際に、庭に黒土をたっぷり入れてもらいました。
 今は庭を少しずつ自分で作っていこうとダンナ様と頑張っている所です。

そこで、レンガを自分たちで敷こうと思うのですが、黒土の上にも砂利、砂と敷いていけばいいのでしょうか?
いろんな本やホームページで書いてあるのと、同じ方法でいいのでしょうか?

 今、雑草を取って土を耕している最中です。
モルタルを使わずに、できる限り簡単にやりたいのですが・・・。

A:夫婦で庭を造るなんて素敵ですね。

レンガ敷きをする時、我々プロが一番気を遣うのは平滑で後日に沈みが出ないことです。平らに整地すること(しかも均一の締め具合で)が単純なようで一番重要なのです。その意味では黒土は扱いにくい土です。締めにくい上に水を含むとぬかるんでしまうからです。黒土部分は植栽用にすき取ってから砕石(砂利では締まりませんのでいわゆる40-0(よんじゅうぜろ))を7~10センチ入れて転圧します。ここが一番重要で、あとは砂を平らに2~3センチ敷いて(これもそう簡単にはいきませんが)レンガを敷いてさらに転圧するだけ。なんて本に書いてあるように誰にでも出来れば苦労しませんやね。

レンガ敷きにモルタルは必要ありません。簡単にやるのもいくらでも簡単に出来ます。自分の庭なら手抜きしても怒る人は居ませんし。ただ、要は数ヶ月後レンガの凸凹につまづいてケガしないかどうかの問題だけです。

レンガ自体は誰にでも簡単に敷けますが、下地作りは熟練を要します。レンガを並べることに焦らないで整地と下地にたっぷり時間を掛けることが成功の秘訣です。頑張ってください。実践あるのみ!

Q004:お隣との良好な関係に配慮した植栽やフェンスはありますか?

Q:新居に入居して 二週間余りです。
 見晴らしの良さに引かれて購入した新居は、南西向き。
 東北側に 我が家から1.5mほど下がって 以前からお住まいのお宅があります。
  いままで、何も無かった南東に家が立って なんとなく目ざわりかな・・・と気がかりでしたが とても温厚な2世帯のお宅でホットしています。
 毎日おじいちゃまが庭弄り、日に日にお庭も丹精こめたものになっている様子を見ていると お気に触らない程度に 我が家で 境(こちらがわは 只のアルミフェンス)に植栽かウッドフェンスをすることで お互い 気持ち良くこれからお付き合いできるかなと主人と話しています。
  また、新しく犬も飼い始めたので 抜け毛の時期や匂いで少しでも(気分的に)不快な思いをされないよう配慮したいと考えています。
  漠然とした質問で申し訳ありませんが、植栽には全く素人ですのでご容赦下さい。
  こんな時、お隣から見て 圧迫感もなく 心地よい植栽は、どんな種類・どのくらいの高さのものが考えられるでしょうか?
  境界は 6~7m 隣は境に1m位の生垣、雨水の為のU字構を挟んで、我が家の土台があります。
  入居前から 気にはなっていましたが、実際にお会いしてとても穏やかな良いご家族なので 気持ち良い関係で暮らしたいと余計に 感じるようになりました。
  よいヒントがあればお教え下さい。

A:お隣との関係が良好で、土地の高さがこちらの方が1.5m高いなら、あまり高さの出ない生垣がよいでしょう。
こちらが生垣に近づけば上半身がお隣から見えるくらいが良いでしょうから、H0.8m~1.2m位でしょうか。

樹種はあまり大きくならないコニファー(ニオイヒバ系)でも良いでしょうが、ドウダンツツジなどを使うのも一考です。落葉樹は境界に向かないとお考えかもしれませんが、常緑樹の年中変わらない姿を見ているよりも、季節によって表情を変える生垣の方が飽きが来ませんし、目隠しが目的ではないという気持ちもアピール出来るでしょう。秋には落葉しますが、ドウダンの葉っぱなら小さくてそのまま土になってしまいそうなガサですからそれほどお隣に迷惑にはならないと思います。常緑樹だって葉が落ちないわけではないのですから、どうせ落ちるなら小さくて軽い葉の方がいいでしょう。

既存のフェンスにウッドフェンスを取り付けるのも一つの手ですが、木製の物はやがて色が褪せて見苦しくなりますから、お隣から見て汚ならしくならないようにするには塗り替えなどをマメにしなくてはなりません。予算が許すなら樹脂製の物やアルミ製、再生木材(リウッド、エコウッドなど)の方が無難だと私は思います。

既存のフェンスにネットを張って、つる植物などを絡ませるのもイヤミがありませんが種類を吟味して、お隣にはびこっていかない物を選んでください。

お隣よりもこちらの土地の方が高いところにある場合はグランドカバーにも気を遣う必要があります。土埃がお隣に飛散しないよう芝を貼ったり、花壇にマルチングをしたりすると良いと思います。

なにかヒントになりましたでしょうか?お隣同士お互いに気持ちよく暮らせるとホントにいいですね。

Q003:隣との境に御簾垣をつけたいなと思っているのです

Q:10月に家が完成予定(保土ヶ谷)です。隣との境に御簾垣をつけたいなと思っているのです。
 高さ1.7Mぐらい、横が4~5M位です。竹製のものと、合成のものがあるとおもいますが、それぞれ施工費どれくらいでできるものなのでしょうか。

A:通常竹垣の高さは6尺(約1.8M)、幅は1間(約1.8M)という単位で表します。2間なら3.6M、3間なら5.4Mで、例えば5Mだと3間という計算になります。4.5Mだと2間半と言えなくもありませんが4.6Mだと3間とみなします。

お尋ねの竹垣が高さ6尺、幅3間として、人工材使用だと約30万の予算はみてください。天然材なら18万位です。ただし、これはウチの場合ですので相場というのは、私も他と比べたことがないのでわかりません。

どちらが安いのかは10年間のトータルで考えるとよいでしょう。人工材は材料費が高いのですが錆びたり腐ったりしないので、10年間のコストは最初にかかる30万だけです。私は25年前から人工竹垣を作ってきましたが、やり換えの依頼を受けたことはありません。天然材は必ず腐りますので平均5年ごとに作り替えが必要です。御簾垣の場合はさらし竹を使用しますので、完成時の美観が保てるのはせいぜい3ヶ月で、じきに黒くカビが生えたり、竹が割れたり変形したりします。ま、それが風情でもあるのですが。

どちらかといえば天然材使用の方が贅沢品だと私は思っています。人工材でも色や模様の凝った材料を使うと先ほど申し上げた値段では納まりません。現場の状況によっても施工費は変わりますので、実際に業者に見積もってもらってください。

Q002:ポットカバーの勝手がわからなくて悩んでいます

Q:ドイツにいるのですが、悩みが少々。
  屋内に植木鉢を置くときには、鉢を丸ごと、鉢より深いポットカバーに入れるのが当たり前、といった世界なのですが、鉢の土にカビが生えてしまいます。
  ポットカバーは知っていましたが、根が窒息しそうで使ったことがないもので、勝手がわからなくて悩んでいます。
 土の作り方とか、水やりとか、コツがあれば御教授いただければ幸甚です。

A:この件については私(木下)の知識が乏しいため、牧野造園(http://www.makinozoen.co.jp)さんに相談して助けていただきました。
以下が牧野さんからのメール内容です。

*ポットカバーの中に水が溜まっていないでしょうか?
土の表面が乾いたらたっぷり水をやり、30分位後カバーの中に溜まった水を出してください。
水のあるジメジメした状態だと、カビ生える原因になったり根腐れしてしまったりします。
(カバーから出して水遣りをし、切れたらカバーに戻すのが一番良い方法)

*土をいつも湿った状態にしない事。土の通気性を良くする事。
枯れたり、腐ったりした葉などは取ってくださいカビの原因になりますし、移る場合があります。

それでもカビが生えてしまう場合は、カビ用の殺菌剤(ベンレート水和剤等)を使うと良いと思います。

*ベンレート水和剤(べノミル水和剤)
使用方法  *屋外で処置し、周囲に影響のない地点を選んでください。
ポットカーバーから鉢を出し土の上から1,000倍位 (植物によって倍率が違います。)
始めは薄めにした水和剤を掛けて様子を見てください。2.3時間してから鉢に戻すと良いと思います。

Q001:砂利について...。

Q:砂利について・・・。
  雑誌やガーデン関連の書籍を拝見すると、とても上手に砂利が使われているのを目にします。
  我が家も・・・と思い、ホームセンターで物色してみるものの、適当なものが見つかりません。
  一般に、砂利にはどんな種類のものがあって、どこで手にいれるものなのでしょうか?
  ずうずうしく書いてしまいますが、因みにいいな~とおもったのは、とよだみきさんの
 ‘ガーデンデザイン・レッスン’と言う本の115ページ、ケヤキの根元に使われているものなのです・・・。
  よろしかったら教えてください。

A:実はあの大きさのものは砂利とは言わず、「ゴロタ」というのです。
砂利とゴロタ(五郎太石)の境目は微妙ですが通常8分(はちぶ)位より大きいものがゴロタです。
1寸とか1寸5分とかと色々な大きさがあります。本の写真のものは多分、1寸玉だと思います。
川石には違いありませんが、国産のものではないようです。艶がないところを見ると川岸に打ち上げられてから少し風化したもののようです。いくらか石灰質が多いようにも見えます。
残念ながら品名まではわかりませんが、いずれにせよ砂利を専門的に扱っているような石材屋さんでないと置いていないかもしれません。あとは豊田さんに直接聞いてみるのもいいかもしれませんよ。

砂利には大きく分けて玉砂利とビリ砂利があります。玉砂利は川を流れて海にたどり着いたあるいはその手前で採取された自然砂利で、大磯砂利や金華砂利などがそれにあたります。自然に角が取れて滑らかに丸くなっています。洗い出し(セメントと砂利を混ぜて土間などに塗りつけ、後で表面のセメントを洗い流して砂利を見せる工法)などに用いられます。
ビリ砂利は御影石などを砕いて砂利状にしたもので角張っていて、敷き砂利などに使用されます。一般に良く出回っているサビ砂利(伊勢ビリ)などがそれです。
砂利の値段は自然に整形された玉砂利の方がビリ砂利系より少し高いと言えるでしょう。しかし、最近は国産のモノが少なく、韓国やフィリピンから輸入される砂利も多く、色艶は国産のものより劣りますがその分値段は安定していると思います。いまやほとんどが輸入物と言っても良いでしょう。黒々と艶のある「本那智石」などはトントお目にかからなくなってしまいました。
また、最近よく目にするのがレンガを砕いて作ったクッキーなどと呼ばれる洋風砂利です。昔は私もよく自分でレンガを砕いて洋風の庭に少し使ったりしましたが最近は袋詰めで売っています。運賃が掛かるせいなのか我々業者が買っても掛け率が高い品物です。
この砕いたレンガ砂利以外にも輸入物の玉砂利もよく目にします。色合いがやはり日本のモノではないのでちょっと気が引けますが使う場所をわきまえないと妙な感じになってしまいます。砂利だけに目が行ってしまわぬよう全体の演出を整える必要があります。

運賃がかさんで利幅のない商品はホームセンターといえどもあまり置いていないのかもしれません。むしろ業者が出入りしているような材料屋さんで分けてもらったほうがいいかもしれません。最近は業者売りだけではやっていけず小売もしている材料屋さんもよくみかけます。あなたが私の近隣にお住まいの方ならお教えできるのですが、、、。ともかくお近くの植木屋さんに相談するのが一番です!良心的な業者なら砂利数袋でも運んでくれるはずです。ただし、名前がわからなければ写真なり、できれば現物見本なりを提示してあげないとイメージだけで注文するのは業者泣かせです。

砂利敷きについてひとつ忠告。柔らかい地面にいきなり砂利を撒いてしまうと、土に埋もれていったり、泥にまみれて汚れてしまったり、ダンゴムシの溜まり場になったりして後々のメンテナンスに苦労します。透水する程度にモルタルを打つか防草シートなどを敷きこんでから砂利を敷くと良いと思います。砂利の中にもぐりこんだ落ち葉を掃除したり、雑草を取ったりするのは大変手間が掛かりますから、最初にきちんと考えましょう。敷いた時だけきれいで後は汚らしくなっていくような使い方は感心しません。接着剤でくっつけちゃえなんていう手もあります。

Q031:シルバー人材センターで先輩の手元で、剪定の仕事を習っています。

投稿日:2003/04/26(Sat)

Q:31   私は3年前に定年退職をして、現在、シルバー人材センターで先輩の手元で、剪定の仕事を習っています。
 剪定の書物には、外す枝として、逆枝が書かれていますが私は、逆枝であっても、枝棚にポッカリ穴が開いたり
盆踊りの「うちわ」のような形の枝になるよりは良いと思い残しておくと、先輩がいずれ外さなくてはならない枝だからと 手直しでパチパチ、パチーンと外してしまうのですが納得できません。
 他の芽吹きの良い樹木は別として松は、懐に、芽が出来るまで残しておくべきだと思いますが,いかがでしょうか。

A:おっしゃる通り逆さ枝であっても残すことはあります。教科書通りにやっていたら風情も何もあったもんじゃありません。あなたの疑問はもっともだと思いますしその信念は大事だと思います。
しかし、親方にも親方の信念があり実績に裏付けされたモノでしょうからそちらも正しいのです。その現場に居合わせてお二人の問答に立ち会えれば私の意見を述べることはできますが、お話しだけでどちらが正しいとは申せません。その木のその場合がどうであるかですから。

出来うるならば、あなた専用の木を毎年手入れしてみればいいんですが。毎年あなただけがその木を手入れし、どう鋏を入れたかをきちんと記録し翌年もその次もそのデータを取っていくのです。想像だけで切り方を判断してはいけません。こう切ったらこうなるハズだなんていう何の根拠もない漠然とした判断をするくらいなら実績ある人の意見を受け容れるべきだと思うのです。最低3年間その木と向き合ってあなたなりの答えが出れば、それはあなたの切り方の信念として胸を張って良いことだと思います。
私はそうやって自分の剪定法を確立してきたつもりです。毎年同じ木と向き合うことで3年前、5年前の切り方が正しかったのかどうか木と語りながら自分なりの「正解」を見つけてきたのです。「正解」は教科書でも親方の胸の内でもなく自分自身の中にあるのです。

切り方にいつも迷いがあれば「正解」は見いだせず行き当たりばったりのその場しのぎの剪定になります。その場しのぎの手入れからは良い木は生まれません。剪定とは「正解」に向かって木を造り上げていくことだからです。
初期(修行)段階で自分担当の木を持てるかどうかが重要なのですが、多くの場合新人にそういうチャンスはなかなか与えられません。それにチャンスが与えられていたとしても時間に追われケツを叩かれての毎日の作業の中では「デジカメとノート片手に」なんて余裕も、またそうしなければという必要性も感じられないでしょう。
でも気持ち一つじゃないでしょうか?先輩が手直しされる前にちょっと写真を撮らせて貰い、一部は自分のやり方を残しておいて貰うように頼めれば、それらの経年変化を実際に比べる事が出来るのです。実績を積むとは具体的にはそういうことです。そういう行為を嫌がる親方も多いでしょうから難しいかもしれませんがね。

私よりずっと年上のあなたに向かってこんな講釈は失礼だとは思いますが、人生については勿論あなたの方が先輩に決まっていますが、人のエキスパートな部分に上下は無いと思いますので偉そうに語らせて頂きました。

結論として、逆さ枝だから全て切るとは限らない という考えは正解ですが、その木に関してそれが正解であったかどうかはわかりません。あなたが親方でない以上は、親方の「正解」が答えとして優先されるのはいたしかたありません。それが納得できないなら私のように独立して自分が親方になるしかないんです。
最終的にはお客様がどの「正解」を選ぶかによって親方達はそこで淘汰されていくわけです。