Q032:ホオノキの葉が落ち始めたのは、スミチオンを使い消毒したのが原因?

投稿日:2005/09/14(Wed)

Q:32-1   いつもは植木屋さんで薬かけを頼んでいたのですが、難しくないと思い自宅の庭の植木をホームセンターで売っている4Lの手動散布機とスミチオンを使いチャレンジしました。(6月頃)
しかし、7月に入ってから、ホオノキの葉が落ち始めて今では丸坊主状態になっています。ほかのウメ、モッコク、ツバキ、サザンカ等影響は無いのですが、ホオノキだけがおかしいのです。
 水で薄める度合いも1000倍でしましたし、薬ビンの注意書きにもヒノキには注意ということ位しか書いてありません。
 知り合いの園芸店の方に聞くとスミチオンは、葉が焼ける事があると言われました。
 本当なのでしょうか?

A:スミチオンは10年以上使っていないので特性について詳しく知りませんが、薬害が出るとしたらアブラナ科ですよね。ホオノキはモクレン科ですから該当しません。
それに薬剤一般に言えることは、薬害は比較的早い時期に現れるので何週間も経ってから変化があったとしたら、薬剤のせいではなく他に原因があると考えた方が良いのではないでしょうか?

薬剤散布によって葉が焼けるということは確かにあります。スミチオンに限らず、ただの水でも炎天下なら水滴がレンズとなって葉を痛めることもあります。早朝や夕方を選んでも予期せぬ結果を招くことはあります。
しかし素人に出来ないなんて事はありませんし、プロだって薬剤の選択を誤れば木に害を及ぼします。薬剤については「病害虫防除所」などで質問を受け付けてくれるかもしれません。

ところでそのホオノキの葉が落ちた跡なんですが、葉柄の付け根だった部分に新芽の元が付いていますか?新芽が付いていて水気があるなら復活する可能性は大です。
なんらかの原因で木が”自ら落葉を選択した”のであれば、次の芽をちゃんと用意しているはずです。新芽を用意する間もなく落葉したのだとすると木の意志ではなく外的要因によって”枯れさせられた”可能性があります。
薬害からいったん離れて木を観察することをお薦めします。

  
Q:32-2   新芽は、葉が落ち始めた時は、少し出ていましたが、今はもう青々としてはいません。
このホオノキは、昨年3月にとある植木屋さんに頼んで植え付けてもらったものです。根を麻の布で包んである上の部分から20センチくらい土が盛られているのですが、これは”深い”のでしょうか?
 木下さんのページの中でも、植木の深い植え方は良くないとありますので素人ながら、「コレが原因でないのか?」と思いました。

A:20センチも土を盛っちゃあいけません。完全に深植えです!
根鉢の上の部分が地面と揃うように植えなければなりません。木の身になれば簡単にわかることなんですが、、、
知識の浅い植木屋も多くてすみません。