Q098:高さ3mのサワラの生垣を、1.8mほどに切り戻したい

投稿日:2008/11/24(Mon)

Q:98   サワラの生垣が約30cm(幅1m)あります。
毎年剪定しているのですが、高さが3mほどになってしまいました。

 1.8mほどに切戻したいのですが、剪定時期や方法について注意する点がありましたらお教えください。
 剪定時期について、2月中は無理なのですが、2月以外に1年間の中で良い時期はいつ頃が良いでしょうか?
 横幅は我慢できますが、高さを何とかしたいのですが・・・

 また、「強剪定」と言う用語が時々出て来ますが、通常の「剪定」との一番の違いは何なんでしょうか?
ただ単に沢山刈込むことと理解して良いのでしょうか?また、お願いした場合は費用も違ってくるのでしょうか?

 

A:剪定時期は2月中が良いでしょう。
要するに新芽が出る前にやっておきたいわけですので、3月に入っても大丈夫ですよ。
真夏や寒さに向かう冬は避けた方がよいでしょう。
剪定の注意事項としては「葉っぱのないところで切らない」事です。
幅を一気に詰めたい気持ちはわかりますが枝の途中で葉の無い部分で切ると、そこからは芽が出ず切り口から幹までの部分が枯れ枝となってしまいます。
ヒバやカイヅカイブキなどでも同じですが、もともと強剪定には耐えない木です。

毎年ちゃんと刈り込みしていても前年よりも小さくすることはどうしても出来ない木なので年々大きくなってしまいます。
強剪定を繰り返して不格好になってしまったら植え替えていった方が良いかもしれません。
梅雨時に挿し木して苗木を自分で作っておけば安上がりですね。(植え替えの手間は大変ですが、、、)

 

「強剪定」についてですが、明確な区切りがあるわけではありません。
通常の剪定とはどういうものかと言えば、樹勢や樹形を「維持する」手段だと思います。
前年よりも大きくしない、極端に弱らせないという事です。
基本的には切り戻す程度も前年枝の少し奥で詰めれば良いわけですが、それだけを繰り返していると枝先が混みすぎて内部に枯れ枝を生じますから、
適宜2~3年前の枝の途中にある小枝にも切り戻す場合もあります。この程度なら「通常の剪定」と言えるでしょう。

「強剪定」とは2~3年以上前の太枝にまで踏み込んで切り戻す作業だと理解してもらえれば良いと思います。
通常は小枝を残して切り戻しますが、強剪定の場合には太い枝を”ズンド(寸胴)”に切る場合もあります。
太い枝をバツバツ切り落とす作業になると通常は「枝下ろし」と称します。

 

費用が変わるかということですが、「剪定」は手間が掛かるけど発生するゴミは少ない、
「強剪定」は枝を切る数は少ないので手間は減るけど出るゴミは多いですのでどっちもどっちでしょうか。
ウチの場合に限って言えば、昨今はゴミ処分代が馬鹿にならないので「強剪定」の方が若干ゴミ代を多めに頂いております。
手間が少ないとは言いましたが、実際には太枝を落とす場合には下にもうひとり置いて安全を確保しなくてはならなかったりするので
人件費の掛かりはそんなに変わらないのです。