投稿日:2006/05/22(Mon)
Q:73 大きくなりすぎたケヤキ2本を植木屋さんに強剪定してもらいましたが、こちらでいうブツ切り状態になってしまいました。
春になり、不定枝が茂り、幹からも枝がたくさん芽吹いてしまいました。取りあえず幹の部分の芽吹きは全部掃ったのですが、この後残りの部分(上の方)をどうすればいいのか途方に暮れています。
アドバイスをいただけましたら本当にありがたいのですが・・・。
A:ただ「小さく」とか「さっぱり」とか「ばっさり」とか言ってしまうとぶつ切りにされる場合もあるでしょう。「なるべく樹形を生かして切り戻して」と言えば解る人ならわかってくれるでしょう。
ウチでは「出来るだけ小さく」なんて言われると「ぶつ切りにすると本来の樹形が損なわれ、格好悪くなりますがいいんですか」と確認するようにしています。お客様が希望する輪郭部分に切り戻す小枝が無ければどうしてもぶつ切りにせざるを得ない場合もあります。
おっしゃる状況になったケヤキは、はっきり言って元の樹形には戻りません。ケヤキのプライドを捨てて(1)玉ちらしみたいなモノに形を変えていくか、(2)2,3年間手を付けずに放置するか、あるいは(3)地際で伐採して吹かし直して株立ちに仕上げていくか、方法はこの3つのいずれかでしょう。
ケヤキの自然樹形をどうしても取り戻したいなら一番良いのは(3)です。2月頃なら成功する確率は高いですがリスクはあります。
植木屋はお客様の言いなりに仕事するだけでなく、要望に添えば作業後の木がどうなるのかを一応説明すべきだと思います。
でも「なんでもいいから早いとこバッサリ切っちゃってくれ」なんて返されると泣きたくなりますがね。