Q065:垣根にヒバが植えてあります。ドンドン枯れます。

投稿日:2005/11/10(Thu)

Q:65-1   垣根にヒバが植えてあります。ドンドン枯れます。
 西側の垣根が枯れ始め10本くらい並んでいたヒバが1/3くらいしか残っていなくて他は皆茶色になってしまいました。東側の垣根のヒバも枯れています。水は十分だと思います。このままでは全滅です。日当たり風通し水はけは良いです。
どうしたらよいか教えてください。

A:植えてからどのくらい経っていますか?

枯れた木を抜いてみましたか?抜いたときに簡単に抜けてしまったか、根ががっちり張っていたか教えてください。また、その時の土の臭いを教えてください。

 

Q:65-2  
先ほど抜いてみましたが、がっちりしていてなかなか抜けません。
 土の臭いは特に変わった臭いはしません。
 植えたのは全部の庭木が2年半ほど前です。他の庭木も葉が黄色になっていて元気がありません。肥料はやった事がありません。

A:さて、なかなか抜けないということは結局抜けたんでしょうか、それとも途中で諦めたのでしょうか?
私が何を見て頂こうとしていたかというと、ひとつには「それらの木は”深植え”されていなかったか」です。深植えされた木は抜こうとして掘ったとき、幹の際をいくら掘っても幹が地中に続いている(埋まっている)状態です。正しく植えられた木は幹の際にスコップを突き立てるとすぐに横に張っている根に当たるはずです。
たまたま今日も現場で元気のないヒバの抜き取りをやっていたら強烈な深植えになっていました。(あとで画像掲示板を参照してください)
深植え弊害については「能書き」でも再三述べていますが、要するに「酸欠」や「根腐れ」の原因になるということです。ただ、いくら深植えでも2~3年で枯れてしまうというのはちょっと早すぎる気もします。普通は10年くらい経ってから具合が悪くなります。

ということは他の原因でしょうか?
土の臭いを嗅いでくださいと申し上げたのは二つ目の”疑い”です。土中には様々な雑菌があって、カビやウィルスが根に災いをもたらすことがあります。私がまず疑ったのは「白絹病」でした。表土に糸くずのような白いカビが現れ、臭いがカビ臭いのです。これにとりつかれるとかなり広範囲で木が枯れることがあります。
大量に土を入れ替えるか土壌消毒(簡単ではありません)をしない限り、何を植えてもダメになります。

最初にお話をうかがったとき、私は以上の2点を疑っていたのですがもしかしたらどちらもハズレかもしれません。肥料不足でも枯れる所までは行かないのが普通です。

ちょっと行き詰まりました、、、。あとは、もっとも考えにくいことですが庭に除草剤をまいたとか、消毒のつもりで誤って除草剤を散布してしまったとか、、(信じられない話ですが以前うかがったお客様が、モグリの植木屋に間違って除草剤を散布されてしまって何本もの木がだめになったという話を聞いたことがあります。)
あと、たまにあるのが、悪質なペンキ屋さんが塗料の残りや洗いシンナーを庭に埋めたりしたのが原因で木が枯れることもあります。オイルをまかれても木は枯れます。
私には何らかの原因で土壌が汚染されていると思えるのですが、、、すみません、結論は出ません。

どうしたらよいかと言われても原因がわからなければ手の打ちようがありません。  ただ確実に言えることは、枯れた木は何をしようと生き返らないということと、極端に元気のない木に肥料を与えるのは逆効果ということです。せいぜい活力剤をあげることくらいでしょうか。