投稿日:2007/07/17(Tue)
Q:41 植えて11年たったレッドロビンが数年前から勢いがなくなってきました。古い葉が新しいものと入れ替わった後,全体に葉に勢いがなくなってきます。主な症状は次のとおりです。
1 葉(含む若葉)の先端部分から赤茶色に変色し枯れる
2 葉の表裏に茶色の斑点がある
3 虫喰いされたような葉がたくさんある(葉が半分の大きさに喰いちぎられたものや葉のいろんな箇所が欠けている)
4 樹高は全体的に180センチくらいであるが,部分的に1メートルくらいのところもありそこは高くならない
5 肥料は葉が生え変わる5月ころ油粕のみである
6 消毒は一切していない
7 生垣用として25本植栽してある
対処法等に ついてよろしくお願いいたします。
A:従業員の服部です。
日頃、現場でよく聞かれる話なので私が回答させていただきます。
ご質問の内容から察すると「ごま色斑点病」と思われます。1度なってしまうと、なかなか直らないしつこい病気です。
症状が出ている葉、落葉した葉に病原体の胞子がいて雨、風などで胞子が飛散し感染が拡大していきます。
対処法としては、感染している葉(落ち葉も含む)の除去を行い殺菌剤(ベンレート、ダコニール、トップジンMなど)を10日に1回程度散布します。
ただし、殺菌剤を散布したからといって今でている斑点が消えるわけではありません。次出る新芽への拡散を防ぐ殺菌効果を期待するだけです。
現状の感染度合いがどの程度か分かりませんが、雨、風で胞子がまた飛んできてしまうので完全な治癒は非常に難しいです。
また、葉が虫に食べられているとの事ですが、葉の端から食べているようでしたら毛虫系(イラガ、マイマイガ等)が考えられます。
実物が見つけらなくても食毒作用型の薬剤なら葉に残留した薬液を虫がかじれば効果はあります。
代表的なのはカルホス乳剤です。
最後に樹勢についてですが、現在は5月に油粕を施肥しているとのことですが、2月頃に施肥を行った方が出てくる新芽に対して効果はあります。