Q036:五葉松の幹から樹液のようなものが出ていて、下の方から枯れていっています

投稿日:2006/11/09(Thu)

Q:36-1    初めまして、突然ですが五葉松についての質問です。
 土植えの五葉松があるのですが、幹から樹液のようなものが出ていて、下の方から枯れていっています。
これは木の何かの病気なのでしょうか?元のようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
 原因、手入れの仕方等教えていただけたらと思います。

A:樹液のようなものは「松ヤニ」でしょうか?松ヤニが出ているとすれば幹に穴を空けられたかかじられたかですから病気ではなくカミキリムシなどによる被害だと思います。

樹勢が強ければ松ヤニによって幼虫の侵入、成長を阻止出来ますが、樹勢が弱って松ヤニがあまり出なくなると虫に冒されてしまう場合もあります。

松ヤニが出ている部分に穴が空いていれば針でほじくって幼虫を退治、さらに注射器で薬剤を注入しパテで蓋をしておく。
活力剤の投与、施肥などで樹勢の回復を図る。
などをお試しください。

また、1~2月に石灰硫黄合剤、4~6月に2~3回スミパインの散布などでマツノザイセンチュウ対策も併行したら良いと思います。

 

Q:36-2    早々のお返事ありがとうございます。
 樹液のようなものは乾くと白くなっています。
 穴などは無いようですが、樹液が出るのが下から段々上の方へあがってきているように思います。
 下の枝は枯れてしまっている状態です。
 一度、教えていただいたように試してみたいと思います。
せっかく育ててきた松ですから、もう一度元気になって欲しいものです。
ありがとうございました。

A:もしかしたら白いものはカイガラムシかもしれませんので、今の時期ならカルホス乳剤を散布した方が良いかもしれません。前述の石灰硫黄合剤の冬期散布はカイガラムシにも有効ですのでお薦めです。

肥料はチッソ分だけでなく燐酸、カリ分も配合された有機質のものをお使いください。枝枯れの原因は根にもあったりするので根周辺の土の臭い(白絹病などの疑い)や、根鉢が深植えになっていないかなどもチェックしてみてください。

この冬が勝負ですね。元気になると良いですね。