投稿日:2002/12/26(Thu)
Q:28 突然ですが藁にもすがる思いで・・・こんなご相談でも受けていただけますでしょうか?10月から今月にかけて猫の額のようなスペースなのですが、センリョウや南天、ツワブキ等を植え付けました。基本的な植え方は間違ってないと思うのですが、センリョウは現在葉に黒ずみが入り、パラパラと一部落葉し始めています。また南天も葉が多く落ちてしまい、葉のついていない枝が見受けられます。おまけにツワブキの葉も変色し、数枚が枯れかけています。いいとこなしで恥ずかしいのですが、原因がわかりません。可能性として考えられるのは、山砂を入れていただきましたので、土質の問題かな?(水はけや酸性土の問題?)とも思います。素人でさっぱり解決の方法もわからず木々にも申し訳なく思っています。今は、ただ様子見しているしかないのでしょうか?宜しければご専門の立場からアドバイスをお願い致します。
A:この手のご質問はモノを実際に見ないと正確な答えは出来ないのですが、とりあえず関東地方という設定でお話しさせて頂きます。
センリョウは霜に弱いので木の下や軒が少しかかる所に植えた方が傷みません。霜に当たると黒ずむことがあります。病気で黒くなることもありますが、10月以降の現象としては考えにくいです。
ナンテンも落葉すること(や部分)はありますのでそれほど異常なことではないと思いますが、程度によります。カイガラムシの被害などで枝が坊主になることもありますが、これは見てみないとわかりません。
ツワブキも古葉は黄色くなったり黒い斑点になったりして傷むものですのでそれほど心配する必要はないと思います。見苦しい葉は付け根で切り取って構いません。歯が生え替わるのと同じですよ。落葉樹のようにカラカラになって散らないだけのことです。
いずれの場合もそれほど心配することはないので来年の春を待ちましょう。またきれいな葉が出てくるはずです。ただしセンリョウだけは霜に当てない工夫をしてください。
常緑樹といえども何年も同じ葉っぱが青々としているわけではありません。大抵の葉っぱは1年で生え替わって更新しますので、その時に「落葉」するのは当然のことです。落葉樹のように秋に丸坊主になるわけではないので葉が生え替わるのを実感することは少ないかもしれませんが、葉の落ちない木はあり得ないのです。
お隣との境界に「落葉樹を植えると葉っぱが落ちるから常緑樹を植えて欲しい」なんて言われることがありますが、首をひねってしまいます。落葉樹と同じだけ常緑樹だって毎年葉っぱを落とすのにね。