Q023:ベンジャミンの葉の表面がベトベト、カビたように黒い斑点

投稿日:2003/07/13(Sun)

Q:23   ベンジャミンの事なのですが、高さは1m20cmぐらいでとても大事にしていたのです。
家にきて1年と10ヶ月ぐらいになるのですが、今年の冬、内に入れ越冬しました。
ある日葉っぱの表面がベトベトしていましたのでおかしいなと思っていまして5月終わりの頃です。
そのころ外(ベランダ)に出しました。ベトベトするので上から水をかけたりしたのですが、その後葉の表面ががカビたように黒い斑点ができてしまいました。
葉をこすると落ちるのですが、何だろうとよくよく見ると葉の裏側に茶色のかさぶたの様な物が着いていました。
また葉の根本の所には、黒い堅い小さな点が着いていたり・・・この状態は何なのでしょうか?どうしたらよいでしょうか?

A: 想像でお答えしますので当たっているかどうかわかりませんが、ベトベトは多くの場合アブラムシやカイガラムシの排泄物です。
黒い斑点が葉の裏にあったのならハダニのフンという可能性もあります。
この排泄物はスス病や他のカビ系の病気の発生源になる場合が多く早期の虫退治が必要です。
病気に冒された葉は殺菌剤で消毒しますが病斑が消えるわけではありませんので取り除いて発生源を減らした方がいいでしょう。

この時期はたくさんの雑菌を含んだ雨に当たることで病気の発生はより多くなります。
室内に置けないとしたら雨水のはねが上がらない工夫が必要です(病気は葉っぱの裏側から侵入するので)。
条件にもよりますがベンジャミンは風や直射日光にも弱いのでやはり室内向きなのかもしれません。

葉や幹に付着した病斑が拭き取れるのなら取り除くか殺菌剤を噴霧して様子を見てください。
窒素分が過多になると出やすい病気も多いので肥料はちょっと控えて、代わりに活力剤を与えて樹勢の回復を待ったらいかがでしょうか?
愛情が通じるといいですね。

 

 Q:29-2   早速ご返事をいただきありがとうございます。状態がわかりました。
殺菌剤を買ってこようと思います。アブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどの殺虫剤も使った方が良いでしょうか?
あと雨は跳ね上がらない場所なので大丈夫だと思います。また活力剤というのはどういう物なのでしょうか?


A:殺虫剤は虫がいるようなら散布してください。殺虫剤に予防効果はありません。反対に殺菌剤は予防に使うのが理想的です。
また、真冬に用いる石灰硫黄合剤はハダニ類にも病気にも予防効果があるのでお薦めです。

活力剤は「HB101」「メネデール」などがあります。前者の方が割安かと思います。どちらも水代わりに与えるだけです。土にだけでなく葉にも掛けると良いようです。

ただし、今年から「農薬取締法」が改正されて、無登録農薬を農作物等の病害虫防除に使用することも法的に禁止され、アブラムシやうどんこ病などの病害虫に効く、生育促進効果があるなどの効果をうたっている物は、例え天然物(木酢液や植物抽出物など)といえども農薬登録を取るか、特定農薬に指定されなければ無登録農薬になりますので注意が必要です。
「HB101」が正規に登録されたものであるかどうかは私は知りませんので、ご自分で確認の上ご自分の責任に於いてご使用ください。
特に、「本剤は農薬でないため安心して使用できます」といって病害虫防除目的に販売している薬剤もありますが、明らかに取締法に違反しております。
中には分析すると殺虫剤が検出され回収命令がでた製品もあります。必ず、農林水産省登録第○○○号と記載されている登録された農薬で防除してください。
(住化タケダ園芸のホームページより一部抜粋しています。弊社リンク集にありますのでご確認ください)