Q017:ウッドチップは虫が発生したり、悪臭がしたりしますか?

投稿日:2005/03/04(Fri)

Q:17   花壇(16㎡)で雑草が生えて困るとの相談を受けました。
 敷地内でビリジャリを敷いている場所があるので、花壇はウッドチップ舗装を提案しようと思います。
しかし、虫が発生したり、悪臭がしたりするのでやめた方が良いとの話を聞きました。
 木下さんのHPには、ウッドチップ舗装の施工写真がありますが、このような問題はないのでしょうか?

A:土のマルチング材として色々な商品があるでしょうが、私のマルチング材の使用前のチェック法として、まず匂いを嗅ぐようにしています。
カビ臭、染料臭、油臭、などを確認します。

カビ臭についてはキノコ菌や白絹病のチェックで、対処方としては黒いビニール袋に密閉して数日天日で殺菌消毒をし、菌を死滅させます。染料臭、油臭については基本的に使用しません。

以前、弊社で造園したお宅で、木の元気が無いので見に来て下さいと依頼されてお伺いしましたら、木の根元にお客様がご自身でウッドチップのマルチングをなさっていました。
ウッドチップの染料が地中に流れ出していたようで、少し離れた場所でも染料の匂いが鼻につきました。
即刻このマルチング材をはがすようにお願いしましたが、以降は徐々に元気を取り戻しているようです。

人間の体に良くない物は植物にとっても絶対良いはずが無いと思います。匂いを嗅いで体が受け付けない物はなるべく使用したくないのが私の本心です。

マルチング材の使用方法としては極力薄く敷くことです。
薄く敷くことで、菌や虫の繁殖を抑える為です。(樹木医さんの受け売りですが・・・)

自然が相手なので”絶対”と言うことは無いと思っています。
虫の大量発生は困るでしょうが、多少の虫がいると言うことは樹木にとっても良い環境・良い土壌(食物連鎖の形成ができている)と言うことをお客様にご理解頂くように努めています。

16㎡では結構広いですから、面積自体をうまく減らすのも考えてみては?
例えば中島のように石貼りのテラスなどを設けてそこをコンテナ用のスペースにしたり作業場にしたりして除草面積を減らしつつポイントを作るのも手です。