投稿日:2003/06/16(Mon)
Q:39 昨年一戸建てに引っ越して、一年ほど経つので緑を増やそうと、いろいろやり始めたところです。
昨年は芝生とモッコウバラを植えて、観葉植物はフェニックスで妻の代わりにしぶしぶ管理していたのですが(全く興味が無く)、 春になり、ぐんぐんと成長していく緑を見ているうちにその力強さと新緑の美しさに、すっかり魅せられてしまい、自分の小遣いで新しい鉢を買ってくるくらいにはまってしまいました。
そうこうしていて、玄関をつる性の植物で覆いたいと思い、家は2階が玄関なので、1階からひっぱらなければならないので有る程度長さが必要だと思います。
外壁はレンガなので洋風の感じが良いと思うのですが? つる性の植物でお薦めはありますか?
玄関は北側ですが午前中は日が当たります。ただし1階は日陰になっているので、有る程度成長するまでは、日当たりの良いところで生育させないとだめかもしれません(素人考え)。
A:ツル植物を選ぶときにまず確認しなければならないことは、気根を出すタイプかそうでないかです。キヅタやノウゼンカヅラなどは気根を出して建物などに根を張りますので甲子園のようにしたいのでなければ、このタイプは避けるべきでしょう。
フジやキウイは成長が早いのでツル先を管理するのが大変です。家に這わすよりも棚仕立てのほうが良いと思います。クレマチスは冬場は枯れたようになって寂しくなります。ツルバラは誘引と剪定をうまくやれば良いと思いますが虫や病気に要注意です。候補の中で無難なのはジャスミンでしょうか、、。
私の実家の玄関上(北側です)にはニントウが這わせてあります。ヤマホロシはちょうど今頃近所でよく見かける紫色が変化していく花です。アイビーの仲間も色々な種類があって美しい斑入りの葉などもあります。トケイソウやフウセンカヅラ、アケビやムベなど実のなるものなどなど、、、、。どうせなら楽しみながら色々試してみたらどうですか?ツル植物は大抵ポット苗で比較的安く買えますから失敗しても惜しくないでしょう。色々並べてヨーイドンで条件に合うものをチョイスしてはいかがでしょう?何十年も経ったツタなども見事ですが、一夏限りのアサガオやヘチマやヒョウタンも風情があると私は思います。
参考までにアイテムをひとつ。YKKap(エクステリアメーカーです)の「ガーデン倶楽部シリーズ」に「エスパリアフェンス」というのがあります。ツルを絡ませるために開発されたフェンスでピラミッド型に立体的に構成された格子が優れものだと思います。
投稿日:2003/06/09(Mon)
Q:37 先日、家のクスノキの枝を切り落としました。
電線に引っ掛かってしまったものを思いっきり切り落としてしまい、ぶつ切りの状態です。葉も一枚も残ってない枝だけの状態なのですが、新しい葉は生えてくるのでしょうか?不勉強でお恥ずかしい限りですが、枯れてしまったらどうしようと、不安で仕方有りません。
A: 大丈夫です。クスノキなら基本的にはどこで切っても芽は出ます。
ですが、なるべくなら小枝を残して切るようにしてあげてください。
枝の切り方は★CODIT論★を参照してください。
投稿日:2003/06/10(Tue)
Q:36 マツの剪定は,まず、頭を作り,上の枝から順に下へ降りるのは分かりますが、一つの枝では、枝の付け根から枝先に向かって 進めるのか、先ず、先を決めて幹に向かって進めるのか基本は、どっちなのでしょう?
A:おもしろい質問ですね。基本がどっちと言われても決まりがあるわけではないと思うのですが、私なら枝元(幹に近い方)から手を入れていきます。根拠は2つあります。
松に限らず通常剪定は太い枝から細い枝そして枝先へとやっていきます。枝の流れをつかむには幹から追いかけてこなければならないので当然枝元に目をやります。そして不要な枝があればまずそれを抜いてから先の方へ進みます。枝先を整えてから不要枝を抜いたりするのは時間の無駄になるばかりでなくポッカリ穴をあけてしまったりするのです。まず「枝筋」そのあと「形」だと思うのです。
もう一つの理由は、枝先から手を入れたとするとその部分は完成されているわけで小さな脇枝や脇芽に切り戻されている場合が多く、その部分は非常に弱くデリケートです。ちょっと肘を引っかけたりすればせっかく残した大事な芽を欠いてしまうことになります。完成されたところにはなるべく触れないようにしなければなりません。切り戻す前なら多少肘が当たっても大丈夫ですから思い切り奥まで腕を伸ばして枝元の方を処理してから徐々に手前に逃げてくるのがいいと私は思います。
余談ですが
初心者のうちはどうしても「形」が先行して形を整えることに神経が集中してしまい、内部の無駄枝や枯れ枝に目が行きません。ウチの従業員にも「外側をなでてるだけじゃ”手入れ”じゃない。木の中の方に手を突っ込むから”手入れ”なんだ。」とよく言います。枝の流れが掴めるようにならないと良い植木屋にはなれません。難しいんですけどね。
投稿日:2003/06/12
Q:35 実家の赤松を剪定しようと考えています。今の状況はみどりが伸びて葉が少し開きかけた位です。みどりが元気よくたくさんぼうぼうと立ち上がっております。庭木の仕立て方(石田宵三著)という本を参考に剪定の勉強をしているのですがよくわからない事があります。その本によりますと赤松については「葉の間の生長点が枝になる可能性は、棒状に伸びたみどりから葉がいくらか見えはじめたところまでしかない。この時期を過ぎて、夏から翌春までの間に芯を止めると、枝先はほとんど止まってしまう」と書かれています。でも、そんな事が本当に生じるのか疑問に思っております。
そこで、質問なのですが
1.私は伸びたみどりの先を刈り込みバサミを用いて整枝するのが効率的な方法と思っていたのですが、黒松の場合はそうしてもみどりの先に芽がついても、赤松の場合はみどりの葉が開いてしまってから刈り込みバサミのようなものでみどりの先を切ってしまうなら、そこには芽がもう付かなくなり、結果として枝が枯れてしまうという事なのでしょうか。実際にそんな恐ろしい事が生じるのでしょうか。
2.また、松は年に2度の手入れが理想だそうですが、もし年に1度赤松の手入れする場合どんな方法がよろしいでしょうか。
3.赤松の剪定に関して木下様が特に気をつけていらっしゃる事があるでしょうか。
A: 松のミドリ摘みに刈り込み鋏を使うなんて言語道断です!
なぜ言語道断なのかと申しますと「みどり摘み」だからです。刈り込み鋏を使うなら「みどりの刈り込み」って言うはずでしょ?それだけのことです。(本当はそれだけじゃなくて、そうやって素人がいい加減に手入れしたあとにその木を修正させられる植木屋の身になってくれよっていうこととか色々あるんですが、、、)
まだまだ玉を大きくしたいのか現状で大きさを維持したいのかにもよりますが、
私の認識では、「ミドリ摘み」という作業は樹勢を調整するための暫定的な作業であって仕上げの作業ではないと思うのです。
一番大きくて長いミドリに樹勢が集中しないよう脇のミドリに勢いを分散させたり、現存する小さな枝が栄養分配から漏れて淘汰されるのを防ぐのが主たる目的だと思います。適当な大きさになった庭木の手入れは、そこからさらに枝を伸ばそうとする植物の本能と、だましだましそれを抑える植木屋との知恵比べのようなものです。
赤松をいじる心構え、、、う~ん、かっちりやらないってことでしょうか?黒松はかちっとしてる方が見栄えが良いですが、赤松を黒松のようにやっちまうとまるで味がありません。上手く言えませんが切りたいと思った枝を切らず、むしりたいと思った古葉を少し残し、だらしないと思えるペロンと垂れた葉を取ってしまわないというか、そんな感じです。
質問2の答えとしてはどうしても年1回の手入れで済ませたいなら、ミドリが開ききった7月半ば頃にミドリが出ている部分(去年先端だった部分)の1段下の脇枝に切り戻すのが簡単な方法です。ミドリは一切無視です。ただし樹勢が弱いと失敗します。
(※弊社のYouTubeでマツの剪定についていくつか公開しておりますのでご参照ください。2017/06/28追記)
投稿日:2003/06/03(Tue)
Q:34 私は今居住している団地の理事をしており、素人ながら緑化担当をしております。質問なのですが、団地の緑地部分の芝地に雑草が生茂ってしまい、とても住民総出で草取りをしても取りきれず困っています。休日に草取は大変ということで、一度シマジン粒剤という除草剤をまいたのですがあまり効果が無く、調べた所、イネ科の雑草(主にチガヤ・スギナなど多年草の物?)が生えてしまっているようです。このような雑草に効果がある除草剤(芝生地用)をご存知であれば教えて頂きたいのですが。本来であれば植木屋さんにお願いするところですが、予算が無い為、住民で自主管理をしております。
A:私は除草剤は非農耕地以外では使用すべきでないという考えなので、芝地で使える除草剤をお薦めすることは出来ません。
当ホームページのリンク集にタケダ園芸さんのホームページがありますのでその中の「雑草ナビ」をご利用ください。
Q:32-1 樹木の幹に着生したノキシノブはその樹木の生育に少なからず悪影響を与えると一般に言われていますが、なぜ、そしてどのような悪影響を及ぼすのか、本やホームページで捜してみても見つかりませんでした。
もし分かりましたら教えて下さい。よろしくお願いします。
A:私も調べてみましたが、実害についてはわかりませんでした。
ヤドリギなどの寄生植物は露骨に宿主に根を食い込ませていくのでちょっとえげつない感じがしますが、それらに比べれば大した害ではないので、まあ勘弁してやってください。
自然界の全てが生きることに向かっているものですから、悪も善もないと私は思うのです。(仕事上は害虫とか言ってますけど。)人間が「生きるためでもないのに自然をいじくること」以外はね。例えば枝を切ったり、幹や根を傷つけたりして腐朽菌を呼び込んだりしてしまうのはノキシノブとは比べものにならないくらい「悪」ですよね。
お答えできませんですみません。
Q:32-2 わざわざ調べてまで返信していただきありがとうございます。
石灰硫黄合剤を10倍にして数本のバラの消毒しました、園芸店でもらった簡単な12ヶ月手入れを読み、下準備が必要なのを知らず、噴霧器でかけたのが間違いでした。フェンスを汚してしまい大仕事を作ってしまい、こつこつふき取っています。パンジー、マーガレット、ハーブ類にも白くなるほどかかってしまいました、消毒についてのQ&Aを読んでいて、雨の代わりに水をかけて落とさないとだめになってしまうのかと不安になりました。大丈夫でしょうか。
筆で塗ればよかったのにと思いました。
A:「石灰硫黄合剤」は木々の活動が鈍っている時期だけに限定して使える薬剤です。新芽や若木にはかなりの刺激があると思います。パンジーなどの草花も眠っている大きな木に比べれば貧弱ですから、10倍というのはちょっと濃いかと思います。
バラやサルスベリの枝に筆で塗るなら10倍でも構いませんが、常緑樹に噴霧する場合は40倍くらいで使った方がよいでしょう。フェンスの汚れもさることながら、噴霧器自体の金属部も痛めますので、良く洗っておいてください。
春から秋にかけて使う薬剤(ディプテレックス、カルホスなど)のほとんどは”酸性”ですので、”アルカリ性”の石灰硫黄合剤との混用はもちろん出来ません(中和してしまうから)が、噴霧器にどちらかの薬剤が残っていたら混ぜたのと同じ事になります。ご注意を。
草花に10倍で散布したことがないので大丈夫ともダメともお返事できませんが、気休めでも暖かい日に水をかけたらどうでしょうか。
(※石灰硫黄合剤は現在は小売りされなくなった薬剤です。2017/06/28追記)
投稿日:2003/04/26(Sat)
Q:31 私は3年前に定年退職をして、現在、シルバー人材センターで先輩の手元で、剪定の仕事を習っています。
剪定の書物には、外す枝として、逆枝が書かれていますが私は、逆枝であっても、枝棚にポッカリ穴が開いたり
盆踊りの「うちわ」のような形の枝になるよりは良いと思い残しておくと、先輩がいずれ外さなくてはならない枝だからと 手直しでパチパチ、パチーンと外してしまうのですが納得できません。
他の芽吹きの良い樹木は別として松は、懐に、芽が出来るまで残しておくべきだと思いますが,いかがでしょうか。
A:おっしゃる通り逆さ枝であっても残すことはあります。教科書通りにやっていたら風情も何もあったもんじゃありません。あなたの疑問はもっともだと思いますしその信念は大事だと思います。
しかし、親方にも親方の信念があり実績に裏付けされたモノでしょうからそちらも正しいのです。その現場に居合わせてお二人の問答に立ち会えれば私の意見を述べることはできますが、お話しだけでどちらが正しいとは申せません。その木のその場合がどうであるかですから。
出来うるならば、あなた専用の木を毎年手入れしてみればいいんですが。毎年あなただけがその木を手入れし、どう鋏を入れたかをきちんと記録し翌年もその次もそのデータを取っていくのです。想像だけで切り方を判断してはいけません。こう切ったらこうなるハズだなんていう何の根拠もない漠然とした判断をするくらいなら実績ある人の意見を受け容れるべきだと思うのです。最低3年間その木と向き合ってあなたなりの答えが出れば、それはあなたの切り方の信念として胸を張って良いことだと思います。
私はそうやって自分の剪定法を確立してきたつもりです。毎年同じ木と向き合うことで3年前、5年前の切り方が正しかったのかどうか木と語りながら自分なりの「正解」を見つけてきたのです。「正解」は教科書でも親方の胸の内でもなく自分自身の中にあるのです。
切り方にいつも迷いがあれば「正解」は見いだせず行き当たりばったりのその場しのぎの剪定になります。その場しのぎの手入れからは良い木は生まれません。剪定とは「正解」に向かって木を造り上げていくことだからです。
初期(修行)段階で自分担当の木を持てるかどうかが重要なのですが、多くの場合新人にそういうチャンスはなかなか与えられません。それにチャンスが与えられていたとしても時間に追われケツを叩かれての毎日の作業の中では「デジカメとノート片手に」なんて余裕も、またそうしなければという必要性も感じられないでしょう。
でも気持ち一つじゃないでしょうか?先輩が手直しされる前にちょっと写真を撮らせて貰い、一部は自分のやり方を残しておいて貰うように頼めれば、それらの経年変化を実際に比べる事が出来るのです。実績を積むとは具体的にはそういうことです。そういう行為を嫌がる親方も多いでしょうから難しいかもしれませんがね。
私よりずっと年上のあなたに向かってこんな講釈は失礼だとは思いますが、人生については勿論あなたの方が先輩に決まっていますが、人のエキスパートな部分に上下は無いと思いますので偉そうに語らせて頂きました。
結論として、逆さ枝だから全て切るとは限らない という考えは正解ですが、その木に関してそれが正解であったかどうかはわかりません。あなたが親方でない以上は、親方の「正解」が答えとして優先されるのはいたしかたありません。それが納得できないなら私のように独立して自分が親方になるしかないんです。
最終的にはお客様がどの「正解」を選ぶかによって親方達はそこで淘汰されていくわけです。
投稿日:2003/04/01(Tue)
Q:30 庭の芝生の張替えを考えていて、ここのHPにたどりつきました。
結構広めの庭(真四角の20㎡位の庭です)であることと、夫婦ともに仕事が忙しいという理由で、業者さんにたのもうかと話しています。
ここのHPに書いてあった、1㎡1万円というのは、「芝生張り」の価格でしょうか?それとも「張替え」の価格でしょうか?
A:張り替えの単価です。既存芝の剥がし、処分、土壌改良、客土、芝貼り、目土までを含みますが、透水管埋設などの工事は別途です。また、資材の搬入搬出が困難な場合や不要残土が多い場合は別途見積を要します。
投稿日:2003/01/16
Q:29 昨年春に買った2mほど直径3cmぐらいの3本の株立ち風のヒメシャラがあります。手入れを教えて下さい、すっかり落葉して新芽がぴょこぴょこ空に向かって顔を出しています、実は手が届くところは摘みました。
枝もすいた方がいいのか、自然にこのまま春を迎えていいのか、教えて下さい。
A:ヒメシャラ、、、春の芽吹きがきれいですよね。
さて手入れですが、一番良いのは切らないことです。広さが許すならばどこまでも伸ばしてやるのが一番美しい樹形になります。
事情が許さない場合でも枝先をチョンとつまむ(切る)のだけは絶対にやめていただきたい。落葉樹の多くは枝分かれの角度が「鋭角」だから美しいのです。枝先や枝の途中を切るとどういう訳だか次の枝は「鈍角」に出ます。そうすると落葉樹本来の柔らかい枝の流れがいっぺんで台無しになってしまい、修復不可能になります。梢を切るなどもってのほかです。乱暴な言い方をするなら、梢を切るくらいならいっそ地際からバツンと切り倒してやってください。(そこから出た芽を放置すれば柔らかい流れになります)
枝を透いた方が良いかという質問は一言では返答しかねますが、からみ枝などは途中で切らず枝の付け根できちっと切ってください。また、下枝を失いたくない場合は樹冠部を透かすことによって栄養が下枝にも行き渡り、陽も入るので下枝の枯れ込みを遅らせる手段としては有効です。ただ、やみくもに切ることには賛成しません。
なんにせよ落葉樹の柔らかさを知り尽くした良い植木屋さんに任せて頂くのが一番かと思います。ツゲやサツキの刈り込みとは違い、「素人でも簡単に切れる」というたぐいのものでないことは確かです。「疑わしくば切らず」、これが落葉樹剪定の鉄則です。
実を摘み取ったのは感心、感心!その気持ちが木を喜ばせるのです。ただ、どうせなら花が終わったらすぐに、実が膨らむ前に取ってやるといいんですけど、、、。
投稿日:2002/12/26(Thu)
Q:28 突然ですが藁にもすがる思いで・・・こんなご相談でも受けていただけますでしょうか?10月から今月にかけて猫の額のようなスペースなのですが、センリョウや南天、ツワブキ等を植え付けました。基本的な植え方は間違ってないと思うのですが、センリョウは現在葉に黒ずみが入り、パラパラと一部落葉し始めています。また南天も葉が多く落ちてしまい、葉のついていない枝が見受けられます。おまけにツワブキの葉も変色し、数枚が枯れかけています。いいとこなしで恥ずかしいのですが、原因がわかりません。可能性として考えられるのは、山砂を入れていただきましたので、土質の問題かな?(水はけや酸性土の問題?)とも思います。素人でさっぱり解決の方法もわからず木々にも申し訳なく思っています。今は、ただ様子見しているしかないのでしょうか?宜しければご専門の立場からアドバイスをお願い致します。
A:この手のご質問はモノを実際に見ないと正確な答えは出来ないのですが、とりあえず関東地方という設定でお話しさせて頂きます。
センリョウは霜に弱いので木の下や軒が少しかかる所に植えた方が傷みません。霜に当たると黒ずむことがあります。病気で黒くなることもありますが、10月以降の現象としては考えにくいです。
ナンテンも落葉すること(や部分)はありますのでそれほど異常なことではないと思いますが、程度によります。カイガラムシの被害などで枝が坊主になることもありますが、これは見てみないとわかりません。
ツワブキも古葉は黄色くなったり黒い斑点になったりして傷むものですのでそれほど心配する必要はないと思います。見苦しい葉は付け根で切り取って構いません。歯が生え替わるのと同じですよ。落葉樹のようにカラカラになって散らないだけのことです。
いずれの場合もそれほど心配することはないので来年の春を待ちましょう。またきれいな葉が出てくるはずです。ただしセンリョウだけは霜に当てない工夫をしてください。
常緑樹といえども何年も同じ葉っぱが青々としているわけではありません。大抵の葉っぱは1年で生え替わって更新しますので、その時に「落葉」するのは当然のことです。落葉樹のように秋に丸坊主になるわけではないので葉が生え替わるのを実感することは少ないかもしれませんが、葉の落ちない木はあり得ないのです。
お隣との境界に「落葉樹を植えると葉っぱが落ちるから常緑樹を植えて欲しい」なんて言われることがありますが、首をひねってしまいます。落葉樹と同じだけ常緑樹だって毎年葉っぱを落とすのにね。