ヤナギの虫こぶとインク

暑っついです!

そんな中今日も個人邸の手入れ。

狭い植栽マスに大きくなりたがる木を植えているので

調整が大変です。(左:サクラ、右:ヤナギ)

道路にも出せずお隣にも出せずで悩みますが

何とか剪定しました。

ところでこのヤナギ、最近「虫えい」いわゆる虫コブが

付くようになってしまい、消毒などの対応で年々減ってはいるのですが

どうしても少しやられてしまいます。

表はデコボコ、裏はブツブツ

気持ち悪いったらありゃしない!

どうしてこんな物が発生するかというと、

アブラムシやコバチなどが卵を産み付けると

その異物に植物が反応してタンニンを分泌して

このような膨らみが出来るようです。

樹種によって葉っぱに出来たり枝に出来たり色々です。

この虫こぶ、正式名称はわかりませんがおそらく
ヤナギハイボフシではないかと思います。

 

と、ここのお施主様がインクの話をしてくださいました。

昔の人はこの虫こぶをすりつぶして鉄分と混ぜ

経年劣化しないインクを作って羊の皮に記し

1000年経っても文字は消えないそうです。

没食子インク (もっしょくしインク)と言うのだそうですが

先人の知恵はスゴイですね。どうして虫こぶをすりつぶそうと

するんですかね?鉄と植物由来のタンニンで消えないインクなんて、、、!

現代では勿論化学的にこういうインクを作っているそうですが

イギリスやドイツでは証明書用インクとして決められているそうです。

 

年に2回ですが何年も通っていると色々なお話が出来て

こちらも勉強になります。

もちろん仕事も暑さに負けずきっちりやってますよ。

わっさりしていたタケ(黒竹)もこの通り!(By木下)

 

6/27(火)

今日もヤナギの虫こぶを見てしまいました。



こういうの見るとどうしても割ってみたくなる。

中にはアブラムシのような小さな虫がいっぱい。
この虫こぶはたぶん「イヌコリヤナギハアカコブフシ」。

こういう虫こぶだとタンニンがたくさん採れるそうです。(By木下)