Q000:シロアリが発生した腐葉土は使えますか?

投稿日:2012/06/04(Mon)
Q:当方では家の周囲が槇の生垣で、7月頃に剪定した大量の剪定葉を10年以上以前から腐葉土にして利用していましたが、2年ほど前から腐葉土内にシロアリが発生するようになりました。
シロアリ混在のまま庭土にすきこんでは住居に悪影響が出そうで心配です。発生しない方法と、発生してしまった腐葉土は破棄するしかないのか教えてください。

A:常緑樹の腐葉土は落葉樹に比べると完熟までに時間が掛かるので不向きです。作れないことはありませんが、今回のように積み置きの段階でシロアリが発生するのはとても深刻な問題です。
もともと家にシロアリを発生させない予防策の第一は「住宅の周辺の地面に木材を集積しない」ことですから、2年も前から腐葉土に発生が見られたとすれば、住宅への被害も疑うべきです。
その腐葉土を使うか使わないかより以前に、お宅のシロアリ被害を調査した方が良いのではないでしょうか?

シロアリ混在のまま庭土に鋤混むのはやめた方がよいです。発生させないためには積み置きしないこと、葉だけを使用して枝を除去すれば発生しにくいかもしれません。

 

 

Q000:石灰硫黄合剤の散布の時期

投稿日:2010/01/31(Sun)
Q:我が家では例年1~2月にかけて2回ほど庭中の植木に石灰硫黄合剤を散布しています。(落葉樹8倍、常緑樹25倍)
そこで、特に問題は発生していないのですが、
この時期は蝋梅や椿が盛りで梅や桃も咲きかけてますので
これらに散布するのは良くないように思われますが構わないのでしょうか?

 

A:石灰硫黄合剤を散布していらっしゃるんですね。とても良いことです。
病気や害虫の予防に一番有効的だと私は思います。
ただ、臭い(硫黄臭)や金属を侵す成分などにより状況が許さない場合も多く
、弊社でもなかなか使えるところがありません。
木に良いのはわかっているんですがどうしても人間様の都合が優先されてしまいます。

木の休眠期しか使えないものですから
この時期の花木にはどうしてもかち合ってしまいます。
蝋梅や梅などの良い香りを硫黄臭が台無しにしてしまうという事態も起こってしまいます。
結局花の香りを優先するか木の健康を重視するかという選択になってしまいますね。
でも花は一つでは無いですからあとから咲くものには影響ないですし、
硫黄臭も2~3日で消えますから私は多少の犠牲があっても(状況が許すなら)
散布すべきだと思います。

開いている花びらが痛むことは多少あるかもしれませんが、
そのあとの花が咲かなくなるとかいうことはありません。
葉っぱが出てきたらもう使わない方が良いでしょう。
最近は横浜あたりですと冬になっても完全に休眠しない落葉樹とか
11月に切った枝先から新芽が吹く常緑樹とかも見られますので、
石灰硫黄合剤を使える時期がとてもせばまった気がします。
木に刺激が強すぎるかなと思えるときは私は希釈をもう少し弱くします。
40倍くらいでも大丈夫と思います。

Q000:スリップスにセルコートは有効か?

投稿日:2009/03/28(Sat)

Q:ここ数年、横浜の実家に地植している万年青がスリップスにやられ放題。でも他の虫達のことを考えると、なるべく農薬は使いたくないし・・・とボチボチ押さえ続けてきたのですが、

そういえば今の時期に(スリップスが、ちゃっかり群生している)新芽が伸びてくる部分にセルコートをかければ、アブラムシにかけるのと同じような効果が期待できるかも、
と思いつきました。期待できるでしょうか。

A:スリップス(別名:アザミウマ)ももう出ていますか?早いですね。夏の虫のイメージですが。
「セルコート」や「粘着くん」などは確かに有用昆虫や人体に影響が少ないので安心して使えますが、スリップスに効果があるかどうかはわかりません。少なくとも適用表示はされていません。

もちろんスリップスに直接確実に掛けることができれば効果はあるはずですが、花の中や葉の付け根などの見つけにくい場所にいる虫ですからアブラムシのように簡単にはいかないでしょうね。薬剤を使う場合でもこういう薬の掛かりにくい吸汁性の虫には浸透移行性の薬剤を用いますから。
でもアザミウマが潜んでいる場所を理解してその虫自体に確実に掛けようという意識でやれば良い結果が得られるような気がします。
ぜひチャレンジして逆に結果を教えてくださいな。(ちょっと”ムシがいい”か?)

Q000:ヒイラギの消毒

投稿日:2009/05/08(Fri)
Q: ヒイラギの消毒についてご指導ください。
数年前にヒイラギの若葉に虫がつき植木屋さんに聞いたところ
はもぐりばえではないかと言われ浸透移行性の薬剤(オルトラン水和剤)を散布しました。
初めのうちは効果があったのですが去年あたりから効かなくなってしまいました。
今は、葉の裏側の薄皮の中に黄色い5mm位の幼虫がいっぱいつき
葉が枯れ落ちてしまいました。

薬剤も毎年同じ物を使用しているとだんだん効果がなくなると聞きます。
効果のある薬剤がありましたら教えて頂きたく思います。

A: 私が思うにはハモグリバエではなくテントウミノハムシではないでしょうか?サイトで検索して幼虫の形状などを比べてみてください。

スミチオンでも効くという話もありますが、やはり浸透移行性のオルトランが良いだろうと私も思いますが、おっしゃるように敵に抵抗力が付いてきたとも考えられるので「モスピラン液剤」を使ったらいかがでしょうか?効能書きには「アブラムシをはじめケムシ類まで幅広く退治し、しかも効果は約2週間持続し、予防薬としても使用できる浸透移行性の殺虫剤です。従来とは全く異なる殺虫作用で抵抗性のついた害虫にもすぐれた効果を発揮します。」とうたってあります。