Q016:幼木のレッドロビンに何かやるべきことはあるのでしょうか?

投稿日:2001/05/03(Thu)

Q:念願かなって購入した新居の庭先にはレッドロビンが植えられています。
ただ、幼木(って表現でいいのかな?)でまだ木の間もスカスカで、高さもありません。
この様なときに何かやるべきことはあるのでしょうか?

 折角、目隠し用に植樹してあるので、ちゃんとした垣根にしたいと思うのですが、何分にもずぶの素人な者で・・・。

A:レッドロビンは成長が早い木なので心配せずとも2年も経てば立派な生垣になるはずです。

やるべきことというか今のうちにチェックしておくべき事。まず、その苗木がどういう状態で植えられているかをチェックします。苗木はポットに入ったまま植えられていますか?ポットの種類にもよりますが、自然に土中分解していくタイプでなさそうならポットの側面に切り込みを入れて植えてあるかを調べてください。量産多売の建て売り住宅の植栽などには植木屋が手間を惜しんでポットに切り込みを入れずにそのまま植え込んであるものがあったりします。レッドロビンなら成長力があるので、ポットの壁をもろともせず根を生やしたりしますが、モノによっては窮屈な状態で根詰まりしたりする場合があります。根が伸張していける状態かどうかチェックしてみてください。
土はどんな状態ですか?植栽時にちゃんと良質土を客土して植えてあれば問題ありませんが、そうでないようなら根を傷めない範囲で周りの土を少し取り替えるか土壌改良材や腐葉土などを足すなどしておいてください。ただし、間違っても今ある土の上に良質土を盛ることは絶対にしないでください。根っこの上っ面が地面のレベルと同じである状態は必ず守ってください。根の上に土が被ってしまうようなら悪い土を取り除いてから土を取り替えてください。もし、現状がすでに「深植え」の状態だったら早急に根の上の土を取り除いてください。
次にチェックするのは支柱です。支柱がいい加減だとせっかく新しい根が伸びても風で木が揺らされるたびにプチッと切れてしまい、成長が遅れます。しかし、レッドロビンは太るのも早いので、結束した縄が幹に食い込まないように時々様子を見て食い込みそうになったら結び直してください。
最初に見ておくべき事はこの3点くらいでしょうか。肥料は今は必要ありません。今年の暮れから2月頃までの間にやればよいでしょう。消毒は必要かもしれません。最近は「褐斑病」の被害が多いので殺菌剤の散布は早め早めにしなければなりません。(詳しくは「今時期の作業」を参照のこと)。毛虫も付くかもしれませんがコレは予防は出来ないので食われた時に対処すればよいでしょう。

剪定については地元の植木屋さんに相談してください。基本的には切れば切るほど枝が密になって混んだ生垣になるわけですが、混みすぎると今度は枝を間引くのに往生します。下枝は必要性が無い限り切らないこと。上の方を強めに下を軽めに剪定すると密度が均一にバランスよく仕立てられます。